去りゆく夏と共に味わうチーズのプリンス「ボーフォール・エテ」

去りゆく夏と共に味わうチーズのプリンス「ボーフォール・エテ」

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香り豊かなアルプスの夏造りのチーズ

去りゆく夏と共に味わうチーズのプリンス「ボーフォール・エテ」

朝晩涼しくなってきて、少しずつ日照時間が短くなってくると、秋の訪れを感じます。去りゆく夏に思いを馳せながら召し上がっていただきたいのが、今回ご紹介するボーフォール・エテです。

去りゆく夏と共に味わうチーズのプリンス「ボーフォール・エテ」

(写真提供:フェルミエ)

 

ボーフォールは、サヴォア地方産の、フランスを代表するアルプスの山岳地帯のチーズです。スイスとイタリアの国境地帯にあるこのエリアは、標高が高く、一年の約半分は雪に閉ざされると言われています。

去りゆく夏と共に味わうチーズのプリンス「ボーフォール・エテ」

(写真提供:フェルミエ)

 

長い冬の間、麓の牛舎で過ごしていた牛たちは、雪解けとともに広々としたアルプスの高地に放牧され、「シャレ」と呼ばれる山のチーズ小屋でチーズが作られます。

去りゆく夏と共に味わうチーズのプリンス「ボーフォール・エテ」

(写真提供:フェルミエ)

 

「エテ」とは、フランス語で夏という意味。

 

ボーフォール・エテは、短い夏のアルプスで、香り豊かな高山植物を食んだ牛のミルクから造られる、非常に香りが豊かで、上品な味わいのチーズです。かつて、フランスの美食家ブリア・サヴァランが、このチーズを「山のプリンス」と賞賛したのも、頷ける気がします。

去りゆく夏と共に味わうチーズのプリンス「ボーフォール・エテ」

平均40~45kgもある、とても大きなボーフォールは、内側に湾曲しているのが特徴です。これは昔、側面に紐をくくり付けて、馬に乗せて運んだことから、この形になったと言われています。

去りゆく夏と共に味わうチーズのプリンス「ボーフォール・エテ」

ほっくりとした栗を思わせる芳醇な味わいで、私も大好きなチーズの一つ。
同郷の辛口白ワイン、ルーセット・ド・サヴォアとご一緒にお召し上がりください。

 

※掲載情報は 2016/09/19 時点のものとなります。

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キュレーター情報

佐藤玲子

ワイン・チーズ講師

佐藤玲子

元 国際線客室乗務員。京都産業大学 外国語学部 非常勤講師、ワインスクール レコール・デュ・ヴァン主任講師を経て、レザンドール ワインサロン主宰。レザンドール代表として、企業向けセミナーや講演会の講師を務める他、各種イベントを主催して、ワインとチーズの魅力を伝える活動をしてします。

日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ
日本ソムリエ協会認定 ワイン検定 ブロンズクラス・シルバークラス認定講師
日本ソムリエ協会認定 Sake ディプロマ
WSET(R) インターナショナル・ハイヤー・サティフィケート
チーズプロフェッショナル協会認定 チーズプロフェッショナル
チーズプロフェッショナル協会認定 C.P.A.チーズ検定認定講師
フランスチーズ鑑評騎士の会 シュヴァリエ(騎士)叙任
世界遺産検定1級

2018年 ジャパン・チーズ・アワード審査員
2015年 2018年 コンテ チーズ ベストプロモーター
2017年 パルミジャーノ・レッジャーノ ベストプロモーター 
2015年 2016年 サクラワインアワード審査員

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