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シャンパーニュの名門がその哲学と挑戦を表現した特別なロゼ
前回はお花見にぴったりのトカゲちゃんロゼワインを紹介しました。そう、日本でロゼワイン&スパークリングワインといえばお花見の季節と、晩秋から年末年始にかけてのパーティシーズン。確かに日本のこの季節にはロゼワインが似合います。でも! と力をこめて提案したいのは、世界の多くのロゼワインにぴったりな季節といえばサマーシーズン。初夏から夏のリゾートシーズン、そして秋風がふわりと火照った体を沈める季節まで、欧米のリゾート、街中では「サマー・オブ・ピンク」。もともと、ロゼワインの聖地であり本家ともいえるのは、南仏プロヴァンス。ドライで爽やか、でもちゃんと赤ワインの刺激や奥深さ、白ワインのエレガントさを感じられるロゼは、青い海、みずみずしい緑、まばゆい白、そんな世界で味わい、楽しむにはぴったりの存在なのです。
歴史ある大手シャンパーニュメゾンの中でも、女性的なエレガンスで人気のシャンパーニュ・アヤラから登場したスペシャルエディションは、素敵な夏の訪れを感じさせてくれる……いや、もう待ちきれないというロゼ・シャンパーニュ。ビリー・ジョエルの「夏、ハイランドフォールズにて」でも聞きながらのニューヨークのセレブリティが集まる避暑地だったり、南仏のリゾートホテルだったり、英国調のコロニアルホテルだったり、横浜や神戸、函館あたりの涼風が軽やかにぬける海を見下ろすテラスだったり…そんな場所での夏物語が浮かんできます。
その名は『アヤラ ロゼ No.8』。2008年に収穫されたリリー・ラ・モンターニュのシャルドネとヴェルジィ、アイ、ヴェルズネイのピノ・ノワールから作られ、他のアヤラのシャンパーニュとは違う醸造スタイルも取り入れた特別なアイテム。フレッシュ、洗練、デリケートで大人らしいけれど、はじけるような若々しい小さな赤い果実にブラッドオレンジジュースの鮮烈さ。1万4700本という大手メゾンとすれば希少な本数のみが今春リリースされました。
写真は、ワインメイカーのキャロリーヌ・ラトリヴさん。「爽やかでエレガント」というアヤラのシャンパーニュ。キャロリーヌさんのキャラクターも「爽やかでエレガント」。お話をしていても、デリケートながら明るくはつらつとしていて、快活だけれどエレガント。探究心は強くとも社交的。お話をしながらテイスティングしていると、夏のテラス、青い海と空に白い雲、そして海からのそよ風。あの風景で起きる美しくも若々しく、ちょっと切ないラブストーリーのはじまり。トキメキの風景がグラスから溢れてきました。
オレンジソースを軽く絡めたチキンやサーモン、夏野菜をたっぷり使ったサマーサラダ…、気軽にいけるところではないけれど、バハマのピンクビーチでコンク貝のハンバーガーを楽しみながら……。いつもの夏が非日常に。その場面を夏前にも思い浮かべて。
※掲載情報は 2016/04/05 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ワインナビゲーター
岩瀬大二
MC/ライター/コンサルタントなど様々な視点・役割から、ワイン、シャンパーニュ、ハードリカーなどの魅力を伝え、広げる「ワインナビゲーター」。ワインに限らず、日本酒、焼酎、ビールなども含めた「お酒をめぐるストーリーづくり」「お酒を楽しむ場づくり」が得意分野。
フランス・シャンパーニュ騎士団 オフィシエ。
シャンパーニュ専門WEBマガジン『シュワリスタ・ラウンジ』編集長。
日本ワイン専門WEBマガジン「vinetree MAGAZINE」企画・執筆
(https://magazine.vinetree.jp/)ワイン専門誌「WINE WHAT!?」特集企画・ワインセレクト・執筆。
飲食店向けワインセレクト、コンサルティング、個人向けワイン・セレクトサービス。
ワイン学校『アカデミー・デュ・ヴァン』講師。
プライベートサロン『Verde(ヴェルデ)』でのユニークなワイン会運営。
anan×本格焼酎・泡盛NIGHT/シュワリスタ・ラウンジ読者交流パーティなど各種ワインイベント/ /豊洲パエリア/フィエスタ・デ・エスパーニャなどお酒と笑顔をつなげるイベントの企画・MC実績多数。