ちょっと珍しいマンゴーはちみつでホームパーティー

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美味しいはちみつが村の生活を変える

このジューシーなマンゴーはちみつが採れるマラウイ共和国は、アフリカ南部のザンビア・タンザニア・モザンビークに挟まれた面積118,480キロ平方メートルの小さな国です。およそ九州と北海道を合わせたくらいの広さで、そのうち20%を湖が占めています。人口は16,363千人(2013年国連報告)。2013年の国連報告によると国民1人当たりのGDPは315 US$。この数字は世界213ヵ国のうち211位で世界最貧国の1つです。しかも人口の8割が農家で灌漑用水の設備もない雨水に頼る農業です。そのため安定した収入がなく国民の30%以上が1日1ドル以下の生活を余儀なくされています。

ちょっと珍しいマンゴーはちみつでホームパーティー

(引用:在日マラウイ共和国日本大使館ホームページ)

 

このマラウイにはキラービーと呼ばれるアフリカミツバチが生息していて、美味しいはちみつを作ります。けれどマラウイでは、はちみつを食べる習慣がほとんどないそうです。なんとももったいない話です。

 

経済産業省とジェトロはアフリカ諸国との貿易、投資の拡大を目指し、第4回アフリカ開発会議TICAD 4の開催にあわせて、同会議の舞台となる横浜で「アフリカン・フェア 2008」(会期:2008年5月28日~6月1日)が開催されました。この会場でマラウイのはちみつに出会い、その美味しさに惹かれ日本に輸入したのが、合資会社オフィス五タラントの水野行生氏。

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様々な障害を乗り越え日本にやって来たマラウイハニー・マンゴーは、アフリカの力強い完熟フルーツのような美味しさで徐々に人気が上がっていきました。それにつれ年間の輸入量も増え、マパンガ村の人々の生活も少しずつ豊かになってきたようです。

同じ美味しさには二度と出合うことがない、はちみつの魅力

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はちみつは採れる年によって味わいが違い、これがまた魅力の一つでもあります。そして今年のマンゴーハニーは格別に美味しい。

 

まずスプーンですくって香りをかぐと、はちみつの甘い香りとマンゴーのねっとりした甘さが鼻腔から脳に届き臭覚野を刺激します!幸せの予感。

 

おもむろに口に含むと滑らかでとろりとした舌触り。しばらく甘さが変化していく時を楽しんでいると、酸味の利いたマンゴーの味わいが徐々に広がります。うーん美味しい。フルーティーでジューシー。お口の中でとろける美味しさです。このジューシーな美味しさは、二度と出合うことができないかもしれません。今しか味わえないまさに一期一会のはちみつ!

アフリカの風土に適したトップバー式巣箱

このはちみつを作っているのは、マラウイ共和国のブランタイヤから車で4時間のムランジェ地方にあるマパンガ村。地表温度の高いアフリカの養蜂は地面に巣箱を置くのではなく、つりさげ式巣箱です。この巣箱はトップバー巣箱と言われ、巣の中の温度上昇を防いだり蛇や害虫、ダニなどの侵入を防いだりする役目も果たします。

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巣箱を吊しておくだけで、はちみつが採れるのですから、マラウイでは今や無くてはならない貴重な収入源となっています。

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けれど2015年1月にマラウイを襲った洪水は、マパンガ村に壊滅的な爪痕を残しました。森に設置していた巣箱もほとんど流されてしまったのです。

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水野氏はこの窮地を救うため募金を集め、村に巣箱を50箱寄贈しました。詳細は右記のURLをご参照ください。
【大洪水で壊滅したマラウイの養蜂場再建!巣箱を50個製作したい】

https://readyfor.jp/projects/malawi38


そして現在マパンガ村の養蜂は再び活気を取り戻しているようです。フルーティーでジューシーなマンゴーはちみつ、一人でも多くの方に味わっていただきたいと思います。

ホームパーティーで活躍!人参サラダ

このフルーティーでジューシーなマンゴーはちみつの味わいを生かして、カクテルやこんなサラダもお勧めです。

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千切りした人参に軽く塩を振りマンゴーはちみつとオリーブオイルを混ぜるだけ。チコリに盛り付け、食べる直前にレモンを絞れば、立派パーティーメニューになますよ。

※掲載情報は 2015/09/29 時点のものとなります。

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キュレーター情報

平野のり子

日本はちみつマイスター協会代表理事

平野のり子

2009年日本初のはちみつ資格         
「特定非営利活動法人 はちみつマイスター養成講座」の本部講師として通信講座のテキスト作りやテイスティング講座・はちみつ美容講座などを開催。

以前から鬱があり、はちみつを食べる事ですっかり元気になる。

この経験をもとに、2012年「一般社団法人 日本はちみつマイスター協会」を立ち上げ、一つひとつのはちみつが持つ個性や特徴を引き出す食べ方や使い方をご紹介。   

主に通学講座、セミナー、テレビ、ラジオ、雑誌等ではちみつの素晴らしさを紹介。その他レシピ製作、企業セミナー、はちみつ専門店の社員教育等も行う。

毎年8月にはちみつづくしのイベント「はちみつフェスタ」を主催。
はちみつ好きには堪らないイベントとして定着。http://www.83m.info/event/2014-festa.html

また監修本、美肌になるための衣食住に使えるレシピ本「美肌メソッド」は河出書房から絶賛発売中。

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