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麻布十番で話題沸騰 “揚げパスタ”の仕掛け人 そのこだわりとストーリー
浅草仲見世通りで代々お店を継がれた、現在2代目のお煎餅屋さん「杵屋」当主の中村大輔さん。浅草寺周辺のお土産としての人気に満足することなく、現代的かつ斬新なお店を麻布十番にオープン。中でもパスタ生地に使われるデュラムセモリナ粉を使用した“揚げパスタ”が大ヒットし、現在では数々の雑誌・メディアに取り上げられ、著名人にも大人気のお店となっています。
随所に詰まる中村さんのこだわりから生まれた“揚げパスタ
浅草仲見世において、それまでにはなかった揚げおかきの実演販売を始め、観光客で賑わいをみせている店内。しかし中村さんは、お土産屋さんという枠から抜け出し、新たなことをスタートしたいと考えていたそう。震災がきっかけで訪日外国人観光客が減少する中、中村さんはその構想をより具体的なプランとして構築し、今までにはないお煎餅屋さんを目指して2014年いよいよ麻布十番に新店をオープン。
外観は和洋折衷をテーマに、中村さん自ら店舗デザインをスケッチ。お洒落でレトロモダンな雰囲気が、麻布十番商店街の中でもひときわ目立っています。
中村さんがこだわったデザインは、店舗だけではありません。お煎餅は自家用使いの平袋入りで販売されることが当たり前、という概念を超えたパッケージデザインを追求。老若男女問わず贈答用としても使っていただけるよう、シンプルでありながら洗練されたギフトボックス、ほぼ全ての一袋の大きさをミニマム化・統一化し、どのお煎餅を組み合わせても美しく収まります。あえてクリアの袋を採用したのは、品質に自信があるから。
その品質は、浅草店舗時代から培われてきたもの。お煎餅とはタレで食べてもらうのではなく、「米=生地も食べてもらうもの」という思いから、生地には強いこだわりを持っていて、せいろ蒸しにされた生地を使用。米を食べるものだからこそ余計な甘みは添加せず、焼き上げ後に生醤油で味付け。また、昨今ではオートメーション化に伴い電気で焼かれるお煎餅が増えている中、浅草店舗でのこだわりをそのままに店内には炭焼きのスペースを設置。炭火焼にすることで、お米のうまみを閉じ込めることができるそうで、社長自らも焼き場に立って一枚一枚丁寧に焼き上げます。
中村さんのチャレンジ精神はここにとどまらず、より若い世代の方々の手に取っていただける商品を、との思いで構想を膨らませ、ついに今話題となっている「揚げパスタ」の販売へとたどり着きます。お茶とセットのお煎餅というイメージから、お酒にもあうお煎餅をコンセプトに、味はシンプルな塩味から、ナポリタン・カルボナーラ・いかすみ・グリーンカレーなど様々。
生地はパスタに使われるデュラムセモリナ小麦を100%使用、食感は米を使用した揚げ煎餅とは全く異なり、不思議な軽さがあります。揚げてあるのにもかかわらず油のしつこさを全く感じません。パッケージも他お煎餅と一緒で、クリアな袋に女性でもうれしいサイズ感。ネジ状にねじられたショートパスタ型がまた可愛らしく、ビールだけではなくワイン好きの方にも喜ばれそうです。自家用だけではなく、ギフトとして詰め合せるのがお勧め。
ちょっとしたパーティーや訪問時の手土産、お中元・お歳暮などにも、世代や性別問わずおいしくお洒落に召し上がってくれる逸品!
※掲載情報は 2015/10/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理研究家
和田千奈
大学卒業後、国内航空会社へ就職、客室乗務員として各地を飛び回る。その中で食の尊さを改めて感じ、在職中に食生活アドバイザーの資格を取得、退職して大手調理器具メーカー主催の料理教室アシスタントを経て独立。
料理教室講師、商品開発、販売促進に伴うレシピ作成や雑誌でのレシピ連載、レストランにおけるメニュー開発、ケータリングなどの分野で活動中。
講談社おともだち・ゼクシィなど様々なメディア、雑誌でレシピ掲載。
日本橋三越にてセミナー定期開催中。
大手食品メーカーでの商品開発、販売促進に伴うレシピ作成・スタイリングなど。