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歴史の街、京都のモダンな和菓子ブランド
先日、日本三大祭の一つに数えられ、日本を代表するお祭りである京都の祇園祭に行ってきました。祭りのハイライトである山鉾巡行は台風の影響であいにくの悪天候にもかかわらず決行され、豪華に飾り付けられた山鉾が通りを巡る様子をじっくりと鑑賞することができました。この華やかなお祭りの裏側で、祭りを支える近隣住民の方々の姿も垣間見ることができました。祭りの期間中、販売されている厄除けのちまきや手ぬぐいの売上は山鉾の修理、保存に当てられているのだそうです。
伝統が息づく街、京都ですが、お祭りだけでなく、お菓子の世界でも現代的な要素を取り入れつつ、伝統を守り続けているものがあります。今回、京都を訪れたのを機会に、以前ippinでもご紹介した伝統的な和菓子である落雁を現代的にアレンジしている京都の和菓子ブランド『UCHU wagashi』のお店に行ってきました。お店は京都御所の近くにあり、長屋を改装した店内はシンプルでモダンな雰囲気です。
天然果汁をとじ込めたさわやかなフルーツ落雁
今回ご紹介したいのは、フランボワーズ、キウイ、オレンジの3つの味が楽しめる『mix fruits』。伝統的な製法で作られた和三盆と天然果汁で作られたゼリーを合わせたモダンな落雁。フルーツのさわやかな酸味と和三盆の優しい甘さがマッチした逸品です。和菓子の伝統を守りつつ、新しい要素を加えて、現代的な新しい和菓子作りをしているコンセプトに非常に共感を覚えます。ぜひ、京都を訪れた際はお店にも足を伸ばして、新しい伝統が作られようとしている息吹を感じてみてください。
※掲載情報は 2015/07/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ダイニングプランナー
梅津貴宏
1981年長崎県生まれ。一橋大学商学部を卒業後、IT系企業でコンサルタントとして勤務するも、30歳を目前として幼少のころの料理人になる夢を忘れられずに料理研究家を志す。祐成陽子クッキングアートセミナーを卒業し、フードコーディネーターの資格を取得して独立。
企業向けのレシピ開発から料理写真撮影のフードスタイリング、グルメ記事の執筆、食品メーカーのPRイベントの企画・運営など幅広く活動。
料理が苦手な人でも簡単に作れるおしゃれな料理のレシピ開発やおしゃれな食器選びなど、普段の食卓が華やかで楽しくワンランクアップするための提案を行うダイニングプランナーとして活動している。