ロイヤル・ウエディングでも活躍したローラン・ペリエ

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7月5日、ユネスコ世界遺産委員会が、「シャンパーニュ地方の丘陵、メゾンとカーヴ」を世界遺産に登録したという嬉しいニュースが届きました! 長年の祈願事項だっただけに、シャンパン関係者の喜びはひとしおです。

 

華やかなシーンやお祝いの場を盛りあげるのにふさわしいシャンパンは、歴史的な人物や映画スターたちから愛されてきました。フランスワインとかかわりの深い英国では王室で重用されています。現在、約800の会社あるいは個人がロイヤル・ワラント(英国王室御用達)に指定されていますが、これらはエリザベス女王陛下、エディンバラ公、プリンスオブウエールズ(チャールズ皇太子)のいずれかに5年以上納品あるいはサービスしていることが条件です。

 

シャンパン・メゾン『ローラン・ペリエ』はチャールズ皇太子からロイヤル・ワラントを授与されています。5月に第2子が生まれて幸せ感いっぱいのウィリアム王子&キャサリン妃のロイヤル・ウエディングの際には、バッキンガム宮殿で開催されたチャールズ皇太子主催の晩餐会で、ロゼがマグナムサイズ(画像右)で振舞われました。

エレガントかつ重厚な味わいのロゼ

ロイヤル・ウエディングでも活躍したローラン・ペリエ

ピノ・ノワールだけを使ったロゼは、オレンジを含む、綺麗なサーモンピンク色で、発酵槽のなかで果皮と接触させて抽出した果汁を発酵させて造ります。エレガントな酸と黒ぶどう由来の骨格を感じる魅力的な味わいで、赤系果実ともよく合います。

 

使用したグラスは、オーストリアが誇るグラスメーカー『リーデル』が新しく発売した『ヴェリタス・シャンパーニュ・ワイングラス』です。ステム(脚の部分)が長く、美しい卵型の形状をしています。同社のマシンメイドのなかで最軽量、口径部分が薄いので口当たりもきわめてソフトです。なによりシャンパンの香りが取りやすく、舌の上の広がりもよいので、おいしく飲めるのが最大の特徴だと感じました。画像を通して素材感がお伝えできるのではないかと思っています。


(TOP画像左)グラン・シエクルはローラン・ペリエのトップ・キュヴェで、名付け親は故シャルル・ドゴール大統領です。通常、シャンパンのトップ・キュヴェにはヴィンテージの表記がありますが、このシャンパンには、それがなく、「直近の最高に良い3ヴィンテージ」をブレンドしています。フレッシュで繊細、バランスのよさと長い余韻が印象的なスペシャルなシャンパンと言えます。

 

気の置けない仲間とのランチ、ティータイム、ディナーで、ローラン・ペリエの逸品ロゼとグラン・シエクルをお楽しみください。

※掲載情報は 2015/07/23 時点のものとなります。

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キュレーター情報

青木冨美子

ワインジャーナリスト

青木冨美子

NHK、洋酒メーカーを経て、現在フリーランス・ワインジャーナリスト。(一社)日本ソムリエ協会前理事、機関誌『Sommelier』前編集長。17世紀、3つのコトー(丘陵斜面)で造るシャンパンの愛好家によって組織された「オルドル・デ・コトー」が起源の由緒ある団体『シャンパーニュ騎士団』から2009年5月シュヴァリエ(騎士)受章、2012年5月には、オフィシエ(将校)受章。2013年4月オーストラリアワイン名誉スペシャリスト受賞、ワイン本の執筆や監修、企業向けのワイン講師。『NHK文化センター青山校』、『ホテルオークラ ワインアカデミー』専任講師。Facebook『ワインのこころ Non Solo Vino版』でワイン情報発信中。著書に『おいしい映画でワイン・レッスン(講談社)』、『映画でワイン・レッスン(エイ出版)』監修『今日にぴったりのワイン(ナツメ社)』ほか。

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