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英国ウェールズ地方のチーズとは?
グレートブリテン島の西南部に位置する「ウェールズ」は、まだまだ日本の方には知られていないイメージがありますが、ダイナミックな自然とケルト神話などに代表される神秘的な伝統文化を誇ります。ウェールズを代表する食べ物として、「ウェルシュレアビット」や「ウェルシュケーキ」などがあり、世間での認知度が高まりつつあります。先日、ウェールズ地域の素晴らしさをもっと知っていただくため、東京・有楽町にある「外国特派員協会」にて、英国ウェールズ政府主催による「英国 ウェールズ チーズ&ビールイベント」が行われました。
当日は、貿易商務関連事業者 、チーズ・ビールの輸入業務関連企業、ディストリビュター、百貨店、スーパーマーケット、小売店の他、バイヤー、ツーリズム業界関係者、プレス・メディア関連の方々をお呼びしました。
まずは、英国ウェールズ政府 欧州・外務局 日本事務所代表の中嶋竹春からゲストのみなさまへご挨拶。「ウェールズは山が多く、人口300万人、羊が1200万頭。これは実は30年前のニュージーランドと同等の数値です。ウェールズの食べ物はとても豊富で、今回はウェールズを代表するチーズ4社、ビール4社を体験していただこうと思っております。ぜひ、魅力あるウェールズを食という観点で触れていただき、少しでも身近に感じていただければと思います。」
駐日英国大使ティム・ヒッチンズからも日本語でご挨拶。「駐日英国大使館では、2013年夏より「Food is GREAT: A Taste of Britain ためしてみて、美味しいイギリス」というキャンペーンを実施しています。今夜のイベントもその一環で、みなさまにウェールズのチーズとビールを味わっていただこうと思っています。歴史と民族に愛されたウェールズは『訪ねてみてウェールズ、食べて美味しいウェールズ」というプロモーションをこれから実施します。英国の中でもウェールズは、美しい自然と変化に富んだ地形と気候の恩恵によって、クオリティの高い食材とドリンクが豊富です。チーズはフェスティバルやコンテストで数多く受賞したものも多く、英国王室にも愛されています。私が主催する晩餐会では、今回もお持ちしているカウズ・ケナースのチーズにウェンディ・ブランドンのジャムを添えて、「デザートチーズ」としてお客様に提供をしています。これらのチーズは駐日英国大使館で毎年開催される、エリザベス女王陛下誕生祝賀会でもゲストの方々にお楽しみいただいております。ぜひ、日本の多くの方にウェールズの食の魅力を体験してほしいと思っています。」
乾杯の後は、駐日英国大使館のエグゼクティブシェフであるフレデリック・ウォルターと、シェフの吉田龍貴がこの日のために作ったフィンガーフードプレートを、ゲストの方々にお配りし、会がスタート。ゲストのみなさまは談笑しながら、ウェールズのチーズとビールを楽しんでいました。今回体験していただいたチーズとビールをいくつかご紹介します。
Snowdonia Cheese Company
見た目もカラフルなこちらのチーズは、ウェールズ北部で作られています。特にこの赤色の「Red Devil」(赤い悪魔)はチリとクラッシュドペッパー、低温殺菌牛乳から作られていて、同社の看板商品となっています。
Caws Cenarth
チャールズ皇太子が工場見学に訪れた事でも有名になった「Caws Cenarth」は、ウェールズの西部で生産されています。こちらのチーズは「Cenarth Brie(ケナス ブリー) Hard」。クリーミーで白いバターのような味わいで、どんな場面にも合う万能型のチーズとして多くのファンがいます。
Tiny Rebel
インパクトの強いデザインが特徴的なTiny Rebel社は、英国ビール界ではその名の通り「小さな反逆者達」の愛称で知られています。2012年に本格始動した、この若いブルワリー(醸造所)は、ウェールズのビール大会において1位から3位を独占した実力の持ち主でもあります。現在、世界的に注目を浴びているブルワリーの一つでもあります。
Tomos Watkin
カラフルなラベルが目を引く「Tomos Watkin」はビールだけではなく蒸留酒や、限定ワイン、ソフトドリンクなども製造しています。季節限定品のビール作りに積極的で、受賞数も多く、ウェールズでとても人気のブルワリーです。
The Celt Experience
「The Celt Experience」は2007年に設立された新しいブルワリーで、日本では東京・赤坂や六本木などにあるブリティッシュパブ「ホブゴブリン」各店でお楽しみいただけます。今回は「Celt Golden」のドラフトビールをゲストに振舞いました。
ウェールズは日本同様、緑に溢れている地域です。気候の変動が多い分、良質な食材の宝庫でもありますが、日本のみなさまウェールズの魅力をお伝えする機会がなかなかありませんでした。日本は食文化が豊かで、クラフトビールの人気も上がってきています。今後は、ウェールズのチーズとビールを日本でお楽しみいただける場が増えていくと思いますので、ぜひ自然豊かな美味しいウェールズをためしてみてください。
※掲載情報は 2015/06/10 時点のものとなります。
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キュレーター情報
駐日英国大使館
駐日英国大使館、並びに、大阪の英国総領事館は、日本で英国政府を代表する機関であり、日本における様々な英国の利益をサポートしています。当館では、2006年から「A Taste of Britain」キャンペーンを展開しています。2012年には、エリザベス二世女王陛下の誕生祝賀会や、ロンドンオリンピック・パラリンピックを通して英国への注目が高まり、「美味しいイギリス」の今がより広く世界に知られるようになりました。
Food is GREATは、英国政府が2011年から世界に向けて展開するGREATキャンペーンのテーマの一つ。日本では、「Food is GREAT: A Taste of Britain ためしてみて、美味しいイギリス」として、パートナー企業のご協力のもと、英国フード&ドリンクのイベントを開催してきました。また、多くの方々に「美味しいイギリス」を体験していただける機会や、英国の食にまつわる様々な情報をFacebookで発信しています。ご家庭で気軽に「美味しいイギリス」を楽しんでいただけるよう、家庭用レシピもクックパッド「英国大使館のキッチン」で随時ご紹介しております。