春の「ジャケ買い」シリーズ2 我に自由を!

春の「ジャケ買い」シリーズ2 我に自由を!

記事詳細


紹介している商品


強烈、痛快。ロックアルバムのようなルックスのワイン

LUNATICという文字と、手錠につながれた無骨な男の手。およそワインのエチケットとは思えないこのルックス。カリフォルニアはワインの名産地・ナパ。1995年に設立され、安定して上質なワインを造り続けている『ルナ・ヴィンヤーズ』が、兄弟ブランドとして立ち上げたのがこの『ルナティック』です。ぶどうのブレンドにこだわり、毎年、毎年その品種がかわります。珍しい組み合わせにも果敢に挑戦。ワインの常識に縛られないことで、ワインの新しい魅力を発見しよう、という試みです。日本的な感覚だと、ルナティックというのはなにか神秘的で美しい響きもありますが、実際の意味は狂人、変人。確信犯的なブランド名は、哲学と遊び心のミクスチャー。「裏ジャケ」はその証明。通常であれば所在地、アメリカなどではアルコール摂取の注意事項などの決められた案内が書かれている場所。ワインメイカーによっては、ぶどう品種、配合などのテキストが並ぶ場合もあるこの裏ジャケに、素敵なメッセージ。

春の「ジャケ買い」シリーズ2 我に自由を!

いや、むしろ、この裏ジャケにこそ、真のメッセージ。手錠から解放される。その鍵は一体?『SET YOURSELF FREE』。自らを自由に。ワインに対する概念や因習といってもいい圧力。ワインを楽しむなら、自分自身を、その束縛から解放?そこまで戦わなきゃいけないのか?ワインメイカーとしてはその覚悟が必要かもしれないけれど、音楽を楽しむのと同じように、私たちはそのワインメイカーの思いを、楽しんで味わえばいいんです。その鍵は、きっと、だから、ワインメイカーが提供してくれるこのワイン。2013年のぶどうの配合は、ゲヴュルツトラミネール、マルヴァジア、アルネイス。カリフォルニアという場所で、フランス・アルザスにイタリア風のひねりを加えて。それも難しく考える必要などありません。レモングラス、ハチミツ、アプリコット……渾然一体となりながら時折こうした個性が心地よく刺激を与えてくれる。それに身を任せてしまうこと。それが「自らを自由に」。ジャケットに込められた意味、いや、造り手のセンス。まずは、そんな出会いも楽しんでください。

※掲載情報は 2015/04/14 時点のものとなります。

  • 3
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
春の「ジャケ買い」シリーズ2 我に自由を!
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

岩瀬大二

ワインナビゲーター

岩瀬大二

MC/ライター/コンサルタントなど様々な視点・役割から、ワイン、シャンパーニュ、ハードリカーなどの魅力を伝え、広げる「ワインナビゲーター」。ワインに限らず、日本酒、焼酎、ビールなども含めた「お酒をめぐるストーリーづくり」「お酒を楽しむ場づくり」が得意分野。
フランス・シャンパーニュ騎士団 オフィシエ。
シャンパーニュ専門WEBマガジン『シュワリスタ・ラウンジ』編集長。
日本ワイン専門WEBマガジン「vinetree MAGAZINE」企画・執筆
(https://magazine.vinetree.jp/)ワイン専門誌「WINE WHAT!?」特集企画・ワインセレクト・執筆。
飲食店向けワインセレクト、コンサルティング、個人向けワイン・セレクトサービス。
ワイン学校『アカデミー・デュ・ヴァン』講師。
プライベートサロン『Verde(ヴェルデ)』でのユニークなワイン会運営。
anan×本格焼酎・泡盛NIGHT/シュワリスタ・ラウンジ読者交流パーティなど各種ワインイベント/ /豊洲パエリア/フィエスタ・デ・エスパーニャなどお酒と笑顔をつなげるイベントの企画・MC実績多数。

次へ

前へ