天保年間より引き継がれる一子相伝、横浜 泉平の秘伝「いなり寿司」

天保年間より引き継がれる一子相伝、横浜 泉平の秘伝「いなり寿司」

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深い「てり」と「こく」がそれを物語る

天保年間より引き継がれる一子相伝、横浜 泉平の秘伝「いなり寿司」

創業天保10年(1839年)の泉平の「いなり寿司」。創業者の米商人、泉屋平佐衛門から泉平と名づけた二代目が、高野山の参詣の途に伝授されたと謂われており、以来、横浜名物として現在までその味は引き継がれている。関東風のいなり寿司らしく、油揚げは色濃く甘辛で酢飯にゴマなどや具はいっさいない。形状も袋型のままではなく、いなり寿司本来の「米俵」を模した筒型。油揚げは正油、水、砂糖、ザラメの元汁で煮て、さらに継ぎ足しからなる元汁に約一日もの間漬けこむ。天保年間より引き継がれているというこの製法は、まさに一子相伝からなる秘伝の味だ。この“てり”と“こく”がそれを物語る。

天保年間より引き継がれる一子相伝、横浜 泉平の秘伝「いなり寿司」

しっかり漬け込まれた油揚げは、噛めば噛むほどにじゅわっとジューシーで、さらに塩と酢だけでつくったさっぱりとした酢飯がいなりの甘味を引き立てる。それはとてもとても濃厚な味わいで、もはやスイーツと云っても過言ではない。酢飯もそれに負けずに効いていて、その味わいは味蕾にとどまり、大脳辺縁系に刷り込まれる旨さ。ほんと、たまにスイッチが入ったようにこの「おいなりさん」がオヤツに欲しくなる(笑) 。

※掲載情報は 2015/04/09 時点のものとなります。

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スイーツ番長

グルメプロデューサー、グルメブロガー

スイーツ番長

強面のルックスとスイーツのギャップ、そのライフスタイル、そして見識の深さ、個性的な文体と美しい写真による独自のスイーツ評が耳目を集め、テレビ、ラジオ、新聞雑誌、WEBコンテンツ、ソーシャルメディアなどでも活躍するほか、スイーツ&グルメなどのプロデュース、催事、イベント等も精力的に展開する傍ら、テレビコマーシャルなどにも出演。世界最大級の女子会と呼ばれる日本女子博覧会グルメ&スイーツプロデューサーに就任し博覧会イベントなどを積極的に展開している。
著書に「男のパフェ」(日本出版社)、「スイーツ番長の至高の10大スイーツ」(東京書籍)、「手みやげスイーツ100選」(東京地図出版)。TSUTAYA.com eBOOKs「ガチで美味しいパンケーキBest34 首都圏版」では自ら電子書籍の編集人も負う。
フードキュレーター協会代表、2014年にグルメブログのインフルエンサーユニット「たべあるキング」を旗揚げし主宰を務める。

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