江戸時代のお殿様を喜ばせた、大分で300年以上の歴史あるお店の鯛茶漬

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お祝い事に重宝する鯛を使った「鯛茶漬け」

江戸時代のお殿様を喜ばせた、大分で300年以上の歴史あるお店の鯛茶漬

今回紹介させてもらうのは、大分にある若栄屋の「鯛茶漬うれしの」です。若栄屋の16代目は私の後輩ということで縁があり、そこで紹介されたのがきっかけでした。若栄屋は、江戸時代から続く歴史があり、お店の名物となっているこの「鯛茶漬うれしの」は、大分の杵築(きつき)のお殿様が鯛茶漬けを食べて「うれしいのぅ」と美味しそうに召し上がったことから、鯛茶漬けに「うれしの」とつけられたそうです。

江戸時代のお殿様を喜ばせた、大分で300年以上の歴史あるお店の鯛茶漬

味の決め手は、家伝の胡麻タレ。厳選した胡麻を擂り、醤油などで味を調えた胡麻タレに新鮮な鯛の切り身を漬け込んでいます。一子相伝の味として守り受け継がれたこの「鯛茶漬うれしの」は、グルメ漫画「美味しんぼ」第7 1 巻にも紹介されています。

このお店の顔というべき「鯛茶漬うれしの」を多くの方に知ってもらうために、お取り寄せできる形(材料である真鯛、秘伝のタレ、金ゴマ、お茶に大分産のものを使用)で提供できるようにしたそうです。同じ料理人として商品開発などを行っている私も、お店で提供をしている味を、作り手や場所も変わるところで同じように食べてもらうための苦労は分かりますので、この商品開発も大変だったんではないかと思います。

個人的にはお世話になった方などに贈りたい品です。4月は新しい生活が始まる時期でもあるので、ぜひ贈った相手に「うれしい」と言って頂けるおめでたいギフトとして選んでもらいたいですね。

※掲載情報は 2015/04/09 時点のものとなります。

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キュレーター情報

山田チカラ

「山田チカラ」 主人・女将

山田チカラ

1971年、静岡県出身。熱海大月ホテルのフランス料理店「ラ・ルーヌ」で修業を積んだのち渡欧。縁あって現地スペイン バルセロナ市内にオーナーとして2店舗を経営に携わる。その後、多くの店を渡り歩いた後、スペインの三ツ星レストラン「エル・ブジ」のフェラン・アドリア氏に師事。帰国後に赤坂「旬香亭グリル デ・メルカド」の料理長に就任。2007年に「山田チカラ」をオープン。常に基本を大事とし、文化・芸術的な観点で食材と消費者を料理で繋ぐことをライフワークとし、産地の特産農産品に拘り自ら産地を渡り歩く。お店での活動の他にイベントや商品開発も行い、2013年にはJAL(日本航空)国際線ファーストクラス、ビジネスクラスにドリームチームメンバーとして「スカイオーベルジュ BEDD(ベッド)」を担当。ジャンルにとらわれない独自のフュージョンスタイルを追求している。

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