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福岡を思い出させる、なぜか懐かしい味
主宰する教室の生徒さんにいただいたのが最初です。福岡の銘菓「なんばん往来」。ネーミングからして異国情緒を感じるロマンティックなネーミングですよね。
ちょっと武骨な外見がキュート。食べてみると「ザ・地元の銘菓」の味。ロングランなのがわかります。後を引くというか、どこか懐かしいというか、福岡に旅をしているような気分になってくる…。「また行きたいなあ」と想いを馳せて、「屋台のおでんが美味しかったのよね」などと、なんばん往来を食べているのに別の福岡の思い出の食べ物を思い出してしまう。不思議ですけれど、それが地方銘菓というものかもしれません。独特な魔力があるんですよ、長く愛される銘菓って。
個装の中に、様々な秘密が!
パッケージからは想像しにくいような個性的で凝ったお菓子です。
ホロロッとほどけるような柔かい食感のスポンジ生地。練りこまれているアーモンドの風味が発酵バターと融合されて甘い香りがします。しっかり見ないとわからないくらい、薄いパイが表面を覆っていて、柔かなスポンジにアクセントをくれます。そして、ジャム。しつこくない程度にやんわりとラズベリージャム。酸味が加わるので味わいが一層華やかに。
和洋、新旧融合された恐るべき地元の銘菓
材料で言えば完全に洋菓子なのに、なぜか和の雰囲気も漂う。どうして懐かしさも感じるのかしら。おそるべき地元銘菓!さかえ屋さんは和菓子から洋菓子、せんべい、アイスクリーム、ケーキに至るまで幅広く製造されています。なんばん往来は中でも看板商品のひとつで、さかえ屋さんの幅広い技術や知識を融合させたお菓子に思えます。
※掲載情報は 2022/05/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
(株)トータルフード代表/トータルフードプロデューサー
小倉朋子
(株)トータルフード代表取締役/亜細亜大学講師/「食輝塾」主宰/日本箸文化協会代表/農水省関東農政局食育推進ネットワーク幹事/ジャパンビアソムリエ協会マナー顧問/(社)エチケット・マナー協会理事
来世も再来世も食の仕事を!生粋の食マニア。トレンド、食文化、お取り寄せ、マナー、ダイエット、食育、伝統食…専門は広く、多角的に食の提案しています。どんなメニューも可能、店舗、食品関連のメニュー開発から一連のフードプロデュース多数。世界の食事マナーと食を総合的に学び生き方を整える「食輝塾」主宰。20年近く一度も同じ内容せず毎月開催を更新中!
●メディア
NHKラジオ番組3年以上レギュラー講師、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「芸能人格付けチェック」、はなまるマーケットなど出演、新聞、雑誌連載
●著書
『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(文響社)、『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『愛される「ひとり店」の作り方』(草思社)、『「いただきます」を忘れた日本人』(アスキー新書)、『グルメ以前の食車マナーの常識』(講談社)ほか、ベストセラー多数