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食の原点をつきつめる逸品
こんにちは。料理研究家/食アートコーディネーターの中村まりこです。
身体にとって良いもの、良い食材から作られた物を食べたいという志向が高まっている中で、スイーツの材料も厳選されたものを好まれる方が増えてきています。
お店の名前である”ダンデライオン”の意味は、タンポポ。
「タンポポのチョコレート?」と思われる方もいるかもしれませんが、
タンポポは、大人になってからようやくその良さに気づくことができる花。ジュエリーのようなきらびやかなブランド名が多い中で、シンプルなその名前は美しくどこか新しい感じがしたそうです。この名前からも健康スイーツに対するこだわりや奥深さが伝わるのではないでしょうか。
世界中のカカオ豆の生産地を訪れ、焙煎技術を知り尽くした彼らが、豆の選別、焙煎、摩砕、テンパリング、成形、包装といった過程のすべてを自社の工場で生産を行うBean to Bar チョコレート専門店「ダンデライオン・チョコレート」。
取り組みに誠実である集団「ダンデライオン・チョコレート」を紹介させて頂けることを、うれしく感じております。
私は鎌倉店に足を運ぶのですが、まず来店をして感じるのがエコへの取り組みです。
健康志向食品と環境汚染とは切っても切れない関係があると私は思います。
「ダンデライオン・チョコレート」の商品にプラスチックを使っている商品がほぼありません。
ナチュラル志向で過剰すぎると感じる包装がないので、その点だけでも、食べ物に対する考え方の本質が伝わってきます。
入店してすぐに徹底された品質管理とそのクオリティーの高さを誇るお店の雰囲気に温かさと安心を感じました。
Bean to Bar チョコレート専門店である「ダンデライオン・チョコレート」は、世界中のカカオ豆の原産地を実際に訪れ、生産者との交流の中から、最高のカカオ豆を選定しカカオ豆を買付け、チョコレートができるまでの全工程を、ダンデライオンが所有するファクトリーで行っており、こだわりのチョコレートを生み出し続けています。
カカオ豆毎に焙煎する温度や時間を変えて、それぞれの豆が持つ独特のフレーバーやニュアンスを最高の形で引き出すことを追求したチョコレートは、カカオ豆の種類によって、ここまで味わいが違うの!?と感動を与えてもらえる美味しさ。
美味しさの感動と同時に、チョコレートといっても、とても「一つ」では語れない奥の深さを教わりながら、学びながら味わえるというのが魅力
お店ではホットチョコレートとチョコレートをいただくことが多いのですが、小ロット生産のために、店頭で販売できないというガトーショコラ。
(注)ダンデライオン・チョコレート Bean to Bar Lounge 表参道 GYREのみ取り扱いがございます。
ガトーショコラに使うチョコレートにはサルタナレーズンやレモンヨーグルトなどの味わいを持つインド産カカオ豆を使用する拘り。
インド産のカカオに独特の焙煎を施す事で、チョコレートチーズケーキのような味わいを感じられるチョコレートケーキだとのこと。
カカオ豆でこのようなニュアンスのあるものとまだであったことがないので、聞いただけでもワクワク。お砂糖は、サステナブルなアプローチで自然に近い土地環境に戻しながら新たな農業方法を確立することを目指してサトウキビ農園を運営するNative Green Cane Projectのきび砂糖を使用。食材の選び方一つをとっても、私がこのガトーショコラを購入することで、こういった農園の応援に繋がるということ、購入者一人ひとりの意識が環境に影響していくということを学ばせてくれます。
卵、バター、チョコレート、きび砂糖。添加物を一切使わず、この4つの素材だけで作り上げた究極のガトーショコラ。
最初に口にした瞬間、濃厚!そしてまったり……まさにチーズケーキのような芳醇な味わい。
生クリームが入っていないのにチーズケーキのような味わいがあるのって、凄い。カカオの特性がこのような味わいを作っていることに感動。
最後まで濃厚……と思いきや、最後はすーっと口の中で溶けて、さっぱりとした後味のギャップにも衝撃。一口で濃厚とあっさりと瞬時に楽しませてくれます。あっさりしているからまた濃厚さが恋しくなり、一切れいただいたあとでも、もう一切れいただきたいなと思えるのは、素材が良いからだと確信を得る物がありました。
余計なものが入らないからかカカオのもつ本来の芳醇な香や美味しさを堪能できる究極のガトーショコラ。私たち人間と環境に配慮して、サステナブルを追求し完成された、美しくて美味しいガトーショコラに、味わったことのない至福を感じることができました。
※掲載情報は 2019/03/31 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家・食アートコーディネーター
中村まりこ
SHOKUart代表
料理家
東京出身。
ELLE grumet フードクリエイター部、料理教室 鎌倉legame cooking 主宰、フードスタイリング、レシピ開発、イベント講師、食に関する記事の執筆、を中心に活動。
食に造詣の深い父とウクライナ人の母から2つの食文化を習得。世界23ヵ国で生活した高校3年間を原点に、料理の道へ。
和食材も自由に取り入れた料理ジャンルからでなく素材からボーダレスな料理を経験上を軸に独創的な組み合わせで「empirical&unleash」を表現する「SHOKUart」設立。
外国の方にむけて「私達の日常の和食を伝えたい。」思いから、日本家庭料理の料理教室 "Authentic Japanese Cooking Class" も主宰。
外国人向けのWedマガジンサイトへのレシピ提供も手掛ける。