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GOLD SPOON1位の老舗から期間限定「幻の桜和菓子」
気が付けば、都内では梅やしだれ桜が一部で満開になっているところを見かけるようになった。雪を見ることなく、早くも桜の季節到来。桜の和菓子が早くも出揃ってきた。その中でも、今回は歴史深い老舗の季節限定の桜を使った逸品をご紹介したい。この逸品、地元の人でもほとんど知らない、”幻の桜和菓子”なのだ。
この”幻の桜和菓子”は、昨年12月に「GOLD SPOON」和菓子部門1位(https://ippin.gnavi.co.jp/article-16201/)に選ばれたお墨付きの老舗笹井屋さんのもの。1位に選んでいただいたことを、読者の皆様にこの場をお借りして心から感謝申し上げたい。さて、今回ご紹介する”幻の桜和菓子”の正式な名前は「桜なが餅」。幻の秘密は3つ。
1つは、期間限定。1月上旬から2月下旬までは週末限定のみの販売。そして、やっと3月~4月中旬までは毎日販売スタート(とは言え、なくなり次第終了)になるため、今の時期だからこそ、春の行楽や春休みに三重県の伊勢神宮などの観光の際に、是非おすすめしたい”幻の桜和菓子”なのだ。次の写真のように、半分に切って器に盛りつけるものおすすめ。
私は次の写真のようにアレンジを加えて、お茶受けに出した。このアレンジができるのも、「桜なが餅」だからこそ。くるくると巻いて、お花のイメージに。この他にも2枚巻くと、桜風味の豪華なバラのように。とても驚きとともに喜んでいただけ、試していただきたいアレンジだ。
2つ目は、誰もが美味しいと思える味と見た目。通常のなが餅は白色に小豆餡。しかし、「桜なが餅」は、華やかな桃色の皮で、珍しい桜餡を包んでいる。一般的な桜餅に比べると、塩漬けした桜葉のような強い塩味はなく、白餡の甘さを引き立たせるほんのりとした桜風味の塩味。次の写真で、白餡に練りこんだ桜葉の塩漬けの量がお分かりいただけるだろうか。これが絶妙な配合。一口いただくと、ほんわりと桜の存在が。日本人に生まれて良かったと思わせてくれる。
お子様から、塩分を気にされる方にも美味しく召し上がっていただける。皮には、ほんのりときつね色の焼き色があり、これがまた食欲をそそる。ちょうど出張で三重方面に行く知り合いが、早速この「桜なが餅」を無事に購入できたとのことで、“とても美味しくて大好き”だと感想を送ってくれた。
3つ目は、創業468年という戦国時代から作られており、これを食べて出世した足軽がいるという”出世祈願の縁起物”であること。笹井屋さんの歴史などは、過去の記事(https://ippin.gnavi.co.jp/article-15923/)を参考にしていただきたい。
新年度のスタートに、是非これをいただいて幸先良い始まりに。
「なが餅」と「桜なが餅」を揃えると、紅白にも。
3拍子揃った「桜なが餅」。
電話予約も受け付けているため、気になった方はお早めに。
「武運のながき餅を食うは幸先よし」。
※掲載情報は 2019/03/20 時点のものとなります。
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キュレーター情報
発酵料理研究家/観光連盟アドバイザー
高橋香葉
「日本人の体を健康できれいにするには、日本伝統文化の発酵食が一番良い」として発酵料理の研究に取り組む。テレビ、雑誌、書籍などを通じて、発酵食品の良さを伝える普及活動を行っている。
日本で初めて、米麹と醤油をあわせた新調味料「しょうゆ麹(醤油麹)」の作り方とレシピを公開し、発酵業界に新しい風を入れた。その活動は、フードアクションニッポンアワード販促部門を受賞。その後、読売新聞にて「オンリーワン」として掲載された。
現在は、日本全国を回り、全国の発酵食品だけでなく温泉巡りをし、日本の伝統文化を勉強している。
自治体の観光連盟アドバイザー、特産品開発審査委員などを歴任。市場調査から、販売戦略、プロモーションなどのマーケティング講師も行っている。フードアナリスト協会「食のなでしこ2016」。
主要著書:
◎「しょうゆ麹と塩麹で作る毎日の食卓」(宝島社)
◎リンネル特別編集「しょうゆ麹で作る毎日のごちそう」(宝島社)
◎「知識ゼロからの塩麹・しょうゆ麹入門」(幻冬舎)
◎おとなのねこまんま555(アース・スターブックス)等