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さて、皆さん。2019年に大きなイベントが行われるのをご存知だろうか?
世界的なラグビーの大会ではなく、
世界都市農業サミットが東京の練馬ひらかれる。
去年プレ大会が行われ、農業シンポジウムに参加したのだが、
練馬は都市農業の成功事例であることが報告された
パネリストにロンドン、ニューヨークからの行政専門家や大学教授などが参加し、
ディスカッションも活発に行われた。
この中に練馬のイチゴ農家の加藤さんも参加していた。
加藤農園は江戸時代から練馬で江戸中期から200年続く
生粋の都市農業家なのだ。
加藤さんは、練馬でイチゴ狩りや直売所で販売するイチゴを栽培している方だ。
英語でプレゼンテーションとディスカッションに参加し、海外のパネリストを唸らせた。
国際会議なのだから英語は当たり前なのだが、
私は同時通訳のアプリでついていくのがやっとだった。
加藤さん凄い!と感激した次第である。
テーマは
都市農業の経済、食システム、土地利用、デザイン、デザインフードと言われる遺伝子組み換えに近い農作物について等、議論は多岐に及んだ。
農家もグローバルに議論しないと行けない時代なのだと実感した世界都市ザミットのプレ大会でした。
本番のサミットは今年の11月29日~12月1日月に東京の練馬で行なわれるのですが、
練馬の農家として参加する、加藤農園さん。
地元で、おいしいイチゴの直売所としても有名ですが、
また新しい挑戦をしていて、イチゴを使った酵素を作ったという。
「完熟苺の発酵ピューレ」
九州の酒蔵さんとコラボし、完熟のイチゴと酵素で天然の甘みだけで完成させた。
ジャムやソース的な使い方がおすすめらしい。
私はアイスクリームにかけてみた。
甘いバニラアイスに
深みのあるワインカラーのピューレが彩り華やかに。
お味は、舌に触れると甘味だけでなくほのかな酸味があり、
アイスクリームの味に深みというか変化が加わった。
甘いだけでないので、
シャンパンやジンジャエールのような炭酸系に合いそうである。
少しでもイチゴを無駄にしたくないという、思いからの発酵ピューレ。
6次産業品の登場である。
都市農業の優等生といわれた練馬の農業。
産地と消費地が近いから成立する利益率の高い農業。
後継者不足の原因として、スターがいない。
夢や希望が抱けないと言われる事があるが、
練馬の若手が、遠隔地域とコラボして、美味しいものを作り出すという姿勢が
練馬の都市農業のもう一つの道かもしれないと思う。
若手農家がつづけられるか?それは東京という近くの消費者が
練馬の農業を知り、ファンになることだと思う。
旬の生のイチゴだけでなく、
加工品としてのイチゴを確立できるのか?
ヘルシーブームに発酵食品のピューレは
女性ウケまちがいなし!!!と思うのだが
使い方はあなた次第。
新しい甘味料として使ってみてはいかがだろう。
※掲載情報は 2019/01/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
タレント・新潟食料農業大学客員教授
大桃美代子
地域活性イベントも各地で行ってきたタレントとして、ニュースをはじめ、料理、クイズ、バラエティ、情報番組と、幅広い分野で活躍。 韓流にはまり、韓国に語学留学をするほど韓国好き。訪問回数も非常に多く、映画・ドラマ・文化・観光名所だけでなくグルメからパワースポットまで幅広い韓国情報通。 「阪神・淡路大震災」は大阪滞在中に、「中越地震」を新潟県魚沼市の実家に帰省中に被災し、災害と復興について考えるきっかけに。風化させないことをテーマに情報発信や、復興の為の地域活性化にも携わる。雑穀エキスパート、ジュニア・野菜ソムリエ、おさかなマイスター・アドバイザーの資格を取得するなど食育や農業に関心が高く、地元の新潟にて古代米作りもする。『桃米』として販売中。 地域活性化に取り組む団体を支援するため全国地方新聞と共同通信が設けた『地域再生大賞』選考委員を務め、各地の取組みを視察。様々な地域での取組みを紹介する講演が好評を得ている。そのほか『リアル桃太郎電鉄』、『熊本ワイチャ会議』…など、地域活性イベントも各地で行ってきた。