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逸品とはこのこと
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今日はまさに逸品と呼ぶべき缶詰を紹介申し上げたい。なんと釜揚げしらすの缶詰なのであります! 従来は冷蔵・冷凍品だったものを缶詰化することで、常温でも気軽に持ち運べるようになった。賞味期間も2年間あって(もちろん保存料ナシ)、今後は3年間まで伸ばせそうだという。2018年4月に静岡で生まれたご当地缶詰だ。
ちなみに箱もすごくカワイイ。木の枡(ます)を表現してるんですぞ。何だか店先で量り売りしてもらったようなイメージであります。
紛う方なき釜揚げしらす
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本日もご唱和ください、開缶(声に出してね)! どうですか、紛う方なき釜揚げしらすそのものではないですか。汁気がほとんど入っていないドライタイプなので、しらすちゃんの身がしっかりしているのが判る。
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箸上げしてみると、しらすちゃんがけっこう大きい。逆光で身が透けているところなんか、もういとおしくてたまらない。ちなみに缶詰博士は、しらすは生より釜揚げのほうが断然好きです。
しょう油もよく合う
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かくのごとし。熱々の白ごはんに、千切り海苔といっしょに乗せてしらす丼とした。使ったのは1缶の約半分だ。
そのままいただくと、しらすちゃんは程よい塩気が利いている。そのままでもごはんのおかずに充分な塩気であります。しかししょう油を垂らせばさらに絶佳。あっという間に平らげてしまい、残しておいた半分を使っておかわりしてしまった。
1缶に40グラム入っていて、お値段は6缶セットで2,500円(税込)。ひと缶あたり416円ということになる。
しらすは各地で獲れるけど、実は静岡産がもっとも美味しいという説がある。この缶詰は静岡の「山梨罐詰」が開発したものだ。
「静岡なのに山梨とはどういうこと?」と突っ込みたくなるが、そこはまあよし。白く柔らかい食感を残すのには相当のご苦労があったらしく、一度は開発をあきらめたこともあったという。それでもトライして商品化したのは、静岡の誇る産品をPRしたいという執念からでありましょう。
ごちそうさま!
※掲載情報は 2019/01/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
缶詰博士
黒川勇人
昭和41年福島県生まれ。平成16年から世界の缶詰を紹介する『缶詰blog』を執筆。缶詰に精通していることから"缶詰博士"と呼ばれ、TVやラジオ、新聞など各種メディアで活躍中。国内外の缶詰メーカーを訪れ、開発に至る経緯や、製造に対する現場の“思い”まで取材するのが特徴。そのため独自の視点から缶詰の魅力を引き出し、紹介している。
著書は『おつまみ缶詰酒場』(アスキー新書)、『缶詰博士・黒川勇人の缶詰本』(タツミムック)、『缶づめ寿司』(ビーナイス)、『日本全国ローカル缶詰 驚きの逸品36』(講談社プラスアルファ新書)『缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36』(講談社プラスアルファ新書)、『安い!早い!だけどとてつもなく旨い! 缶たん料理100』(講談社)など。小曽根マネージメントプロ所属。
お問い合わせ Mail:k-k@kosone-mp.com