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寒い冬に味わいたい甘味の代表格といえば、おしるこ。
我が家でも毎年必ず1月11日に鏡開きを行い、おしるこをつくり味わいます。
そんなおしるこを手軽にご自宅で楽しむことができる逸品をご紹介します。
栗の名産地ならでは!小布施堂の「栗あんしるこ」
葛飾北斎ゆかりの地としても名高い長野県・小布施町は室町時代から栗の生産が盛んで、栗の名産地として知られています。
小布施町で毎年1月に開催されている江戸時代から続く伝統行事「小布施安市」でふるまわれていた「栗あんしるこ」が評判をよび、ご自宅でもその味を楽しめるようにと商品化されたのが、栗菓子の老舗「小布施堂」の一品。
袋の中には、栗あんしるこのレトルトパックとお餅がはいっており、湯煎または電子レンジであたためた栗あんしるこを器に盛り、焼いたお餅をいれると完成!
香ばしいお餅をとろりとしたあんにからめつつ口にふくむと、濃厚な栗の風味が口いっぱいに広がります。
栗あんは栗と砂糖だけでつくられており、ころりと1粒大きな栗の甘露煮がはいっています。ほっこりとした栗の美味しさが凝縮された、栗の名産地ならではのおしるこです。
おみくじの楽しみも!亀屋良長の懐中しるこ「宝入船」
おしるこの起源は江戸時代に誕生した「すすり団子」。もち米とうるち米を混ぜ合わせて作ったお餅を、小豆を粉にした汁で煮て塩味をつけたものに白砂糖を加えた団子汁であったといわれています。
その後、江戸時代にふところ(懐中)に入れて持ち歩きどこでも手軽に即席の美味しいおしるこが楽しめたらと考案されたのが「懐中しるこ」です。
数ある懐中しるこの中でも遊び心がありおすすめしたいのが、創業享和三年の京菓子司 亀屋良長の「おみくじしるこ 宝入船」。
半月状に折りたたまれたもち米を原料とする白い皮をぱりっと割って器にいれ、熱湯を注いでかき混ぜると中から粉上のあんとともに、おみくじの琥珀羹がでてきます。
あんは上品な味わい。色鮮やかな琥珀羹のおみくじは、松(健康運)・竹(仕事運)・梅(大吉)・桜(恋愛運)・亀(達成運)の5種類。
家族や友人と一緒に、何がでてくるか楽しみながら味わいたい。
海外在住の友人へのお土産や外国人のお客様へのプチギフトとしても喜ばれる一品です。
※掲載情報は 2018/12/22 時点のものとなります。
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キュレーター情報
日本文化の伝道師/JTCL代表取締役
神森真理子
ジャパントラディショナルカルチャーラボ株式会社(JTCL)代表取締役。
慶應義塾大学卒業。パリ第三大学で文化芸術・映画ビジネス、文化政策について学び、日本文化に関わる仕事を志し、松竹株式会社に入社。 ベルギー・フランスでの生活を通じ、「日本文化の活性化」という生涯の目標を見出し、ジャパントラディショナルカルチャーラボ株式会社を創業。
「日本の文化を通じて人々のくらし、心をより豊かに」をミッションとし、日本文化関連の企画・コンサルティング、アニバーサリー、コンテンツ事業を展開。商品の企画開発・プロデュース、地域ブランドの創出支援、インバウンド事業なども手がける。
国内外の法人・個人向けの日本文化に関する多岐にわたる事業・企画を通じ、日本文化の魅力を発信し裾野を広げること、次世代への継承に取り組んでいる。
利酒師・ワインエキスパート・フードアナリスト1級として、食・酒関連の発信も多数。
日経ビジネス「次代を創る100人」に選出。インバウンド実務主任者。