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天皇陛下にも献上され、プロが認めた和栗「やまえ栗」
今月11月より紅葉のライトアップイベントがスタートした日本庭園がある。それが、江戸時代初期、徳川家康の側臣の一人であった大久保彦左衛門の屋敷跡にある、八芳園(はっぽうえん)。「日本の伝統を東京のど真ん中で再現したい」という理念の通り、115本の紅葉のある日本庭園は、真っ赤にライトアップされ、しばらく声が出ないほど圧巻の美しさだ。
同じく11月より、秘密満載の栗あんぱんも1ヶ月の期間限定で販売がスタート。秋を目で楽しむだけでなく、味覚からも同時に味わえる逸品をご紹介したい。それが、八芳園でしか手に入らない、期間限定のパン。「熊本県やまえ栗あんぱん」だ。
「やまえ栗」は、朝夕の寒暖の差が大きい熊本県山江村で作られている“知る人ぞ知る和栗”。気候条件が揃っているため、大粒で、ほっくりとした食感と甘みを持った質の高い和栗が育つようになった。昭和52年には、昭和天皇へも献上されたほど。
「熊本県やまえ栗あんぱん」の中には、次の写真のように栗餡がたっぷりと。控えめな塩味が、「やまえ栗」の甘さを引き立たせている。ところが翌日の朝食にいただいたところ、塩味がほとんど感じられず、優しい栗の甘さが強くなり、味に変化があった。
一番インパクトがあるのは、栗を再現した見た目。遠くから見ていた時は、メロンパンに見えていたため、「栗あんぱん」だとは、思わなかった。偶然見つけた秋の味覚。
それも、栗の毬栗(いがぐり)を再現している。しばらく、じーっと見て、どんな味だろうと興味を持った。“毬(いが)”の部分を食べてみると、パリパリとした軽い食感。何だろうと思ったところ、「揖保乃糸」だったのだ。手土産にして、このパリパリが何か当ててもらうのも、面白いのではないだろうか。
是非、115本のライトアップされた紅葉を見つつ、秋の味覚を満喫してほしい。日本庭園には池もあり、真っ赤な紅葉が水面に映る姿が見ることができる。椅子もあるため、この景色を眺めながら「熊本県やまえ栗あんぱん」をいただくことも。あまり知られていない、紅葉の穴場スポットなのだ。
通常、八芳園さんの日本庭園内にあるお茶屋さんでお抹茶がいただけるが、お昼のみの営業。しかし、明日11月15日からは、この日本庭園でこのライトアップを見ながら、お抹茶と練りきりのセットもいただけるイベントがスタートする。その帰りに「熊本県やまえ栗あんぱん」を朝食用に買うのもおすすめだ。
紅葉を堪能した後に、手土産に買ってもよし。
真っ赤にライトアップされた由緒ある日本庭園を眺めながら、食べるもよし。
隠れた名所で、知る人ぞ知る和栗を堪能しよう。
※掲載情報は 2018/11/14 時点のものとなります。
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キュレーター情報
発酵料理研究家/観光連盟アドバイザー
高橋香葉
「日本人の体を健康できれいにするには、日本伝統文化の発酵食が一番良い」として発酵料理の研究に取り組む。テレビ、雑誌、書籍などを通じて、発酵食品の良さを伝える普及活動を行っている。
日本で初めて、米麹と醤油をあわせた新調味料「しょうゆ麹(醤油麹)」の作り方とレシピを公開し、発酵業界に新しい風を入れた。その活動は、フードアクションニッポンアワード販促部門を受賞。その後、読売新聞にて「オンリーワン」として掲載された。
現在は、日本全国を回り、全国の発酵食品だけでなく温泉巡りをし、日本の伝統文化を勉強している。
自治体の観光連盟アドバイザー、特産品開発審査委員などを歴任。市場調査から、販売戦略、プロモーションなどのマーケティング講師も行っている。フードアナリスト協会「食のなでしこ2016」。
主要著書:
◎「しょうゆ麹と塩麹で作る毎日の食卓」(宝島社)
◎リンネル特別編集「しょうゆ麹で作る毎日のごちそう」(宝島社)
◎「知識ゼロからの塩麹・しょうゆ麹入門」(幻冬舎)
◎おとなのねこまんま555(アース・スターブックス)等