疲れを癒す懐かしの味『くろがね羊羹』

疲れを癒す懐かしの味『くろがね羊羹』

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製鉄マンの疲れを癒した羊羹

今回ご紹介する商品は、スピナの『くろがね羊羹』です。
スピナといえば、北九州市民で知らない人はいない会社なのですが、元は世界遺産にも登録された官営八幡製鉄所で、現在の社名である「スピナ」の語源はSPINACH(ホウレン草)からきており、地域社会に元気を届けたいという思いが込められています。

 

そんな「スピナ」がお届けする『くろがね羊羹』は、大正時代に官営八幡製鐵所で従業員の栄養補助のために作られた羊かんです。鉄を意味する「くろがね」を商品名にしたのは、何より鉄を愛し鉄によって支えられた地域の思いが詰まった羊羹であることがわかります。


『くろがね羊羹』の長さは13cmで重さは160gとコンパクトに作られているので、昼夜を問わず製鉄所で働く方の作業着の胸ポケットに差して休憩中にかじっていたと云われています。また、疲れを癒し体力を回復させるために、あえて強い甘みがでる上白糖を使っています。

疲れを癒す懐かしの味『くろがね羊羹』

『くろがね羊羹』のシリーズの中で、お土産にもなる『くろがね羊羹ミニ』がとても人気です。味は「小倉」「銘菓」「抹茶」の3種類あり、「小倉」はつぶあんをベースにした歯ごたえと口当たりが絶妙です。「銘菓」はこしあんで舌ざわりと甘過ぎない仕上がりになっています。また、「抹茶」はしっかりと抹茶の味を楽しめるので、抹茶好きにはたまらない一品なのではないでしょうか。

疲れを癒す懐かしの味『くろがね羊羹』

官営八幡製鐵所関連施設が世界遺産登録されたこともあって、北九州市の歴史ともいうべき『くろがね羊羹』などの商品が注目を集めいています。
北九州に旅行に来た際のお土産としてだけでなく、移動中のちょっとしたひと口にぴったりの『くろがね羊羹』を是非、ご賞味ください。

 

土地を知るにはその地域の食べ物をいただき、その商品の歴史や成り立ちを知ることが大切だと教えられた気がします。

※掲載情報は 2018/09/28 時点のものとなります。

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キュレーター情報

岩室茂樹

唎酒師、ソムリエ、ラジオパーソナリティ

岩室茂樹

1974年東京生まれ。北九州市立大学大学院卒、MBA(経営学修士)。
ホテル旅館の経営にも携わり、全国47都道府県を練り歩く。
唎酒師とソムリエの資格を持ち、ラジオパーソナリティとして地域の魅力は発信。
あらゆる縁に感謝をし、生かされていることへの感謝をどのようにして伝えていくかを考える。

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