記事詳細
紹介している商品
酒造りの好適地である新潟市の亀田郷に明治40年創業
生ビールやウィスキー、焼酎、ワインなど世界各国には多種多様なアルコールが存在しますが、僕が一番好きなのは日本酒です。父親が新潟出身という事もあるかもしれません。そんな新潟の日本酒というと代表的なものに石本酒造株式会社の「越乃寒梅」があります。石本酒造は明治40年に阿賀野川を水系とした豊富な良水、また低温環境を作り出す冬の雪に恵まれた、まさに酒造りの好適地である新潟市の亀田郷で創業した酒蔵。その基幹ブランドが「越乃寒梅」です。タイプも数種類。普通酒の白ラベル、キメ細かくて後味に旨みが広がる吟醸・特撰、淡麗辛口の吟醸・別撰、こだわり抜いた大吟醸・超特撰、さらに味の幅と厚みが特徴の純米大吟醸・無垢、山田錦を33%まで磨いた最高級の純米大吟醸・金無垢など。それぞれに個性があり、それぞれにファンも多いです。
ライトな飲み口が、若い世代や女性、外国にウケそう
そんな中、今、「越乃寒梅」が話題なのです。それは、何と45年ぶりにレギュラータイプの新作が登場したというわけ。それが純米吟醸「灑(さい)」。説明書きによると「精米歩合55%に磨いた五百万石と山田錦を使用。越乃寒梅らしい上品さ、キレの良さは、長年使い続け、その特性を熟知した酒造好適米を原料米に、吟醸造りでしっかりと低温熟成させたからこそ表現できる」のだとか。灑という漢字は、水を注いで洗い清める、さっぱりとしたさま、などの意味を持つ言葉。いただけば、なるほど、ライトで飲み口がすっきりとしていて淡い上品な仕上がりです。従来の越乃寒梅だと大吟醸の堂々たる雰囲気が強かったのですが、ブルーのボトルも相まって、若い年齢層や女性にも支持されること間違いない。これからよりインバウンドやグローバルな日本になっていくので、外国向けにもウケそうなラベル&ボトル。まさに石本酒造、21世紀を見据えて勝負に出たな!と唸る新商品です。
※掲載情報は 2018/08/06 時点のものとなります。
- 6
キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。