イチゴシャンデ
オザワ洋菓子店
文京区本郷にある創業50年の老舗店『オザワ洋菓子店』の「イチゴシャンデ」。恐らく、東京で味わったスイーツの中では衝撃的な一品。美味しいと聞いていたけれど、いちご1粒がまるでプリンセスのように上品になり、魅力的になるものなのと衝撃を受けた名品。老舗のお菓子屋さんのロングセラーにはやっぱり長く続く秘密がある、そう実感したお菓子です。
家族経営の『オザワ洋菓子店』さん、商店街の一角にあってちょっと懐かしい佇まい。
個人的なお話ですが、初めてアルバイトしたのがケーキ屋さん。こちらのお店を訪れる度、昔を思い出させてくれるちょっとレトロなお店。ケーキの箱も紐の結び方も昔ながらで華美でもモダンでもない。幼い頃とても特別だったケーキ屋さんの小さな白のケーキ箱に「イチゴシャンデ」を詰めていただいて、毎回いろいろな思い出を胸に、電車に揺られ帰路に着きます。
「イチゴシャンデ」は先代から続く生菓子。いちごの大きさに合わせて「小」と「大」があり、時々、「特大」というサイズがあることも。小ぶりな「小」の方が可愛いらしいのですが、注文の段階になるとついつい「大」を注文してしまいます。
もし、何も知らず、ショーケースの前に立ったら真っ黒にチョコでコーティングされた「イチゴシャンデ」を見ても、中身が何なのかわからないミステリアスなお菓子。誰もが初めて買う時は、本当においしいのかな、と半信半疑で買うのだろうと思います。でも心配はご無用、きっとまた食べたくなるはず。
「イチゴシャンデ」は半分に切ってこそ魅力全開! 真っ黒のコーティングの中身を見ると、きっと誰もがなんて可愛らしいお菓子なんだと感動し、食べるともっと感動する。はてなマークに始まって、中身を見て驚き、食べて感動するホップステップジャンプ~な感動の詰まったお菓子、他でなかなかないのではと思います。
カットした中身を見ていただくとお分かりいただけますが、「イチゴシャンデ」の全貌をご説明すると、土台にクッキー生地、その上にいちご、てっぺんに生クリームが乗っかって、全身チョコレートのコーティング。不思議に倒れない絶妙なバランス。
さくさくのクッキー生地に、いちご。コーティングされているのにフワフワしている生クリーム、最後にパリパリのチョコレート。本来この4つの味を一口で食べるお菓子なのでしょうが、どうしても1口で食べきれない。ということで、私はこのバランスを味わい尽くすために丁寧に半分でカットして2回に分けて食べるのが毎度のお楽しみです。
芸能人の方が紹介することも多いため、最近品薄。手土産にする際は朝早めに行くか、お電話して予約するのがお勧め。誰もが大好きないちご。ホームパーティーなどの差し入れにもぴったりです。
オザワ洋菓子店
※掲載情報は 2018/04/05 時点のものとなります。
茶ムリエ/メンタルコーチ
宮原昌子
綜合商社勤務を経て結婚。上海に住んだことをきっかけに、上海で中医学・中国茶を学び、飲むこと・食べることが毎日を健康で楽しく過ごすことになると実感。
帰国後、中国茶専門店にて通訳・バイヤー・コーディネート等を手掛け、2004年より茶ムリエとして活動。自宅サロン主宰・企業や団体へのセミナー講師・雑誌やテレビ等の茶の監修・執筆業など多岐にわたり活動後、広州へ転居、華南農業大学茶学部の聴講生となる。
帰国後、クリニックに勤務、心のケアを実動で学び、心理学・コーチングを学ぶ。中医学と茶の理論に加え、心理学とコーチングを掛け合わせた独自のメソッドで、自己治癒力を高める方法・セルフケアのアドバイスを行うと共に、体質にあった茶の選び方を提案している。悩みを明確に整理し、本当にやりたいことの目標・プロセス設定で目標達成をサポートするコーチングセッションは、自信を持って自分らしく生きていけると好評
上海医薬大学 推拿科卒業
中国労働省和社会保障部公認資格 高級茶藝師・評茶師
銀座コーチングスクール GCS認定コーチ
監修本:別冊Lightning vol.53「ペットボトルのお茶の本」 枻出版社