記事詳細
紹介している商品
新鮮さを冷凍で保存、冷蔵で戻して楽しむシュトレン
すっかりクリスマスのケーキのひとつとして人気者になった感のある、シュトレン。ドイツのドレスデンが発祥の本家本元ですが、日本では、パン屋さんからお菓子屋さん、ドイツ菓子店、フランス菓子店とお店のジャンルにかかわらずたくさん作られていて、その目移りすることといったら!
私は毎年7~8種類ずつ、いろいろなお店のものにチャレンジをし続けて、早干支もひとめぐり~というほどのシュトレン好き。ですから出先で出会ってしまうと絶対買うといってもいいくらいです。
『365日』のシュトレンも見つけた途端ゲット!しました。が、しかし、こちらのシュトレンは最初からびっくりさせられます。ドイツでは、12月に入ってアドベントの期間に少しずつ切ってゆっくりいただくお菓子ですし、アドベント期間中にどんどん味が熟成してきて変わっていくのが楽しいので、「冷凍?! 冷蔵保存?! 賞味期限2週間?!」とほぉっと思いました。が、切っていただいてみると、その理由もなんとなくわかる気がしてしまいます。“この状態がベストなんです!”とシュトレン自体が言っているような仕上がり。
カット面はやや固そうな雰囲気なのですが、口どけがよく香りの立ち上がりが鮮やかで、ドイツのシュトレンとは目指したものがまったく違うんだなぁと思うおいしさです。シュトレンはお作りなるお店それぞれに本当に生地感、香り、具の選び方など幅の広い仕上がりが楽しめるところもうれしいお菓子ですが、『365日』のシュトレンはその中でも独特の方向性を持った味のように思います。これはぜひ、なるべく早くいただきましょう!
※シュトレンは季節限定商品のため、12月1日~12月25日まで販売しております。
※掲載情報は 2017/12/16 時点のものとなります。
- 8
キュレーター情報
料理家、編集者、コーディネイター
久保香菜子
高校生のころから京料理のお店で懐石料理を学び、同志社大学卒業後、辻調理師専門学校へ。調理師免許、フグ調理免許を取得。卒業後、出版社を経てフリーに。料理家として30冊を超える著書があるほか、レストラン、食品のメニュー開発、テーブルコーディネイト、編集など、料理分野さまざまなフィールドで活躍。サロン形式の料理教室も主宰している。