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五感を刺激する和菓子“西湖”
私のお気に入り菓子
おもたせにも、おもてなしにも、おすすめの和菓子をご紹介します。
上質のほのかな甘味なので、きっと辛党の方々にも喜んでいただける一品だと思います。
その名は「西湖」。『和久傳』の菓子です。
『和久傳』は、明治3年に丹後で和久屋傳衛門によって営まれた旅館に始まり、現在は丹後の山海の味と彩を大切にした京老舗料亭の一つであることはご存じの通りです。
私と「西湖」の出会いは6~7年前に、京都にお住まいの生徒さんがサロンレッスンに持ってきてくださった時でした。
真田紐で結ばれた竹籠から、笹の葉に包まれた菓子がその顔をのぞかせ、ひと目見てオシャレです。レッスンの後の食事に続くデザートタイムに、その籠ごと食卓に運びました。その日のテーブルコーディネートは洋風でしたが、その空間にもスッと映える姿で、差し上げる方のセンスが光る、心遣いが伝わる品だと感じられました。
籠と紐は、今も花器として使っています。皆で味わった‘おいしい記憶’を呼び起こす特別な花籠となっています。
食べ終わったパッケージの竹籠には花々をアレンジして、‘おいしい記憶’と季節を味わっています。
朱釉の陶箱入りもあり、特別な方への手土産用にお勧めです。陶箱はもちろん再利用できますから、頂いた方は、陶箱を使うたびに‘ありがとうの記憶’を思い起こして下さるのではないでしょうか。
一個からバラ売りしており、紙箱入りもありますので、TPOにあわせてお選びいただけます。
一つずつ包装してあり、香りも味わいもいつも新鮮です。
防腐・殺菌効果もある香り高い笹に丁寧に手巻きされた西湖 竹皮紐をほどくと…
「西湖」は、蓮根の澱粉と三盆糖を練り上げたとても上品な和菓子です。二枚の笹葉で一つずつ丁寧に包み込むように手巻きされています。
竹皮紐をほどき、笹を広げると、中には琥珀色に輝く「西湖」が……。
笹ごと手に取って口に運ぶとまず、ほのかな笹の香り、続いて柔らかすぎるほどのトロトロ感、次にモッチリとした弾力ある食感、そして三盆糖の上品な甘味が口に広がります。
視覚、嗅覚、触覚、味覚と、次々美味しさがやってきます。
ほんの1~2口で完食できる量は、もう少し食べたいと思う心憎い量なのです。
夏の菓子のようですが、通年販売されています。冬には、温かい日本茶と合わせて、少し冷やした西湖を口に運ぶのもオツなものです。
是非、ご自分のために、そして大切な人のために……『和久傳』の「西湖」を味わってみて下さい。
高台寺、室町、京都伊勢丹の和久傳をはじめとする料亭・店舗、京都・東京・名古屋の百貨店内店舗、ネットでもお求めいただける商品です。
※掲載情報は 2017/11/28 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ライフスタイルデザイナー
長尾典子
日本伝統の知恵と美を取り入れた現代の食と暮らし方”Nippon Stylish Life”を提唱。
西宮市内のサロンと各地で、テーブルコーディネート・料理・英語・食文化をテーマに幅広く活動中。
季節開催「Japan Cool Seminar in Tokyo」では伝統美味食をテーマに、レストラン・料亭を会場に、その日だけのオリジナル料理を味わい学ぶ講座。
旅館・ホテルの食空間提案、英語による和食文化、テーブルコーディネートセミナー、オリジナル食器デザイン販売も手掛ける。
著書『12か月のLifestyle Book 食卓からしあわせは始まる』エピック
『和食の力に魅せられて 伝統美味食の世界』エピック
食卓文化研究家、食空間コーディネート資格認定講師、卓育インストラクター、カラーコーディネーター、英語講師。
食空間コーディネート協会理事
京都文教短期大学、大阪夕陽丘短期大学非常勤講師。
奈良女子大大学院生活環境修士。現在、現在、龍谷大学博士後期課程。
mail:nagao@a-de-v.com