映画『ボンジュール、アン』のエレノア監督の赤ワイン

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映画『ボンジュール、アン(原題:PARIS CAN WAIT)』の公開を前に、エノレア・コッポラ監督が来日しました。
映画界の巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督の妻であり、ソフィア・コッポラの母、そして自身もドキュメンタリー映画『ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録』でエミー賞をはじめ、多くの賞を受賞しているスーパー才女です。
7月7日から全国ロードショーされる『ボンジュール、アン』は、エレノアさんが80歳にして初監督を務めた長編劇映画で、ストーリーは、実体験がベースになっています。

 

有名な映画プロデューサーの夫マイケル(アレック・ボールドウィン)とカンヌ国際映画祭にやってきたアン(ダイアン・レイン)は、ひょんなことから、夫の仕事仲間フランス人のジャック(アルノー・ヴィアール)とカンヌからパリまでドライブすることに。7時間で到着する予定が、魅力的なレストラン、コート・ダジュールの名所見物、機知に富んだジャックとの予期せぬ寄り道ドライブで、アンは“忘れていた自分”と出会うことに……。

愛を感じるコッポラ家のワイン

映画『ボンジュール、アン』のエレノア監督の赤ワイン

記者会見の翌日、コッポラ監督が所有する『フランシス・フォード・コッポラ ワイナリー』の輸入元ワイン・イン・スタイルからのお招きで、ご本人と同社ジェネラル・マネージャー斎藤美樹さんを交え、ゲストは8名だけというLady’s Nightにお邪魔してきました。エレノアさんは気品があり、温かく包み込んでくださる雰囲気が最高でした!
メイン料理は“仔牛ロースのサルティンボッカ、カルチョフィとアスパラバス ポレンタ添え”。これに合わせてサービスされたのが、彼女の名を冠した赤ワイン『エレノア レッド・ワイン2012』

 

結婚50周年を記念して

映画『ボンジュール、アン』のエレノア監督の赤ワイン

『エレノア レッド・ワイン2012』はコッポラ監督が結婚50年を記念して、エレノアさんのために造ったワインです。
おふたりが出逢ったのは1962年、アイルランドのダブリンでした。コッポラ監督は初めての代表作『ディメンシャ13』を製作中で、エレノアさんは美術監督のアシスタントをしていたそうです。
金婚式を迎えたコッポラ監督は、妻であり、母であり、アーティストであり、フィルムメーカーであるエレノアさんを「インスピーションそのもの」と讃えています。

 

ラベルはアートに精通する彼女が手掛けたもので、ライフワークのひとつ、テキスタイル(布地、織物)が掲載してある本の中から見つけた絵柄を独自にデザインし、文字もすべて自筆でまとめています。

 

ぶどう品種はカベルネ・ソーヴィニヨン58%、シラー34% 、プティット・シラー6%、メルロ2%のブレンド、フレンチオークで20カ月熟成させた力強さと複雑味を備えたワイン。50年の記念に相応しく、じっくりと熟成させて飲んで欲しいワインです。数量限定34,500本。

 

愛娘の結婚式のために造ったスパークリングワイン

映画『ボンジュール、アン』のエレノア監督の赤ワイン

「大きくなったら君のためにワインを造るよ」と言っていたコッポラ監督が、娘の結婚式のために造ったスパークリングワインが『ソフィア ブラン・ド・ブラン モントレー』です。
「シャンパンのようでシャンパンほどガスっぽくなく、値段も高すぎないワイン」というのがソフィアのリクエストでした。
ぶどう品種はピノ・ブラン70%、リースリング15%、マスカット15%の3種類の白ぶどうだけで造られています。軽快で口当たりもソフト、余韻の軽いビター感が特徴です。
八角形のラベルの縁には、父から娘に向けた形容詞が書き連ねてあり、コッポラ親子の愛を感じます。

 

画像のワインはコッポラ監督がソフィアのために造った初ヴィンテージの1998年!結婚式でお披露目されたヴィンテージです。これは、カリフォルニアから送ってもらった記念のソフィアで、20年近くの時が経ち、色調も大いに変化しています。大事な記念ワインなので、このまま、保存しておくつもりです。

 

映画『ボンジュール、アン』の終盤、ジャックがアンに「サンフランシスコに行くので、スワンオイスターデポで会おうね」と言っていました。いつも長蛇の列ができる西海岸の超人気店で締めくくったエレノア監督。ここならフランスワインではなく、フランシス・フォード・コッポラのワインで思いっきり乾杯できそうですね。

 

映画『ボンジュール、アン』
監督・脚本・製作:エレノア・コッポラ
出演:ダイアン・レイン、アルノー・ヴィアール、アレック・ボールドウィン
原題:PARIS CAN WAIT / 2016年 / アメリカ
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
7月7日(金)TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー

※掲載情報は 2017/06/26 時点のものとなります。

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キュレーター情報

青木冨美子

ワインジャーナリスト

青木冨美子

NHK、洋酒メーカーを経て、現在フリーランス・ワインジャーナリスト。(一社)日本ソムリエ協会前理事、機関誌『Sommelier』前編集長。17世紀、3つのコトー(丘陵斜面)で造るシャンパンの愛好家によって組織された「オルドル・デ・コトー」が起源の由緒ある団体『シャンパーニュ騎士団』から2009年5月シュヴァリエ(騎士)受章、2012年5月には、オフィシエ(将校)受章。2013年4月オーストラリアワイン名誉スペシャリスト受賞、ワイン本の執筆や監修、企業向けのワイン講師。『NHK文化センター青山校』、『ホテルオークラ ワインアカデミー』専任講師。Facebook『ワインのこころ Non Solo Vino版』でワイン情報発信中。著書に『おいしい映画でワイン・レッスン(講談社)』、『映画でワイン・レッスン(エイ出版)』監修『今日にぴったりのワイン(ナツメ社)』ほか。

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