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BEPPINO OCCELI(ベッピーノ・オッチェリ)のミルキーバター
イタリアといえばオリーブオイル!なイメージですが、北イタリアはバターもよく使う土地柄。日本ではフランスバターがグルメバターの中心を担っていますが、イタリアにも負けないバターがあるのです。
このバターに最初に出会ったのは、もう10年以上前になるでしょうか。お取り寄せ雑誌に載っているのを見て(その当時、はっきり言って目の玉がひっくり返るほどのお値段でしたが)バターフリークの血が騒ぎ、思わず注文してしまったのです。でもそれが大正解。本当においしくて、エイヤっともう一回買おうかと思ったくらい。
ところがその一回だけでまったく見かけることもなく、サイトなどにも登場せず、見つけることができませんでした。しかし翌年、白トリュフを食べにアルバに行った際、白トリュフ市の中でこの特徴的なパッケージに再会!小躍りするくらいうれしく、もちろんイタリアから連れて帰ってきました。
その後、年に数回は輸入されているようで、時々手に入れることができるようになりました。なんとこのバター、まったく知らなかったのですが、実は結構有名らしく、英国の新聞、『ガーディアンズ』でヨーロッパバターランキングの1位にもなったことがあるそう。
アルプスの西端、ピエモンテ州クーネオ県の山間で育った牛の新鮮なミルクの上澄みのクリームを伝統的なチャーンでバターに仕上げる、という搾乳から仕上げまで大変クラシカルな作り方。ミルクの新鮮さや風味の良さが、ダイレクトに味わえる風味豊かなバターといえるでしょう。フランスの発酵臭が強く、パンチのあるバターとは少し趣の違う、ミルク感が強く、甘やかな風味。シンプルなバゲットやローストしただけのじゃがいもなどと一緒にいただくと、その甘さとミルク感がたっぷり味わえます。
※掲載情報は 2017/05/17 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家、編集者、コーディネイター
久保香菜子
高校生のころから京料理のお店で懐石料理を学び、同志社大学卒業後、辻調理師専門学校へ。調理師免許、フグ調理免許を取得。卒業後、出版社を経てフリーに。料理家として30冊を超える著書があるほか、レストラン、食品のメニュー開発、テーブルコーディネイト、編集など、料理分野さまざまなフィールドで活躍。サロン形式の料理教室も主宰している。