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3種の味わいを楽しめる、老舗たねやの「柏餅」
5月5日「端午の節句」といえば柏餅・粽。
今回紹介するのは「たねや」の柏餅と粽。
たねやは1872年に近江八幡で創業し、140年以上の歴史をもつ老舗和菓子舗。
近江米をつかった生地を柏の葉で包んだ柏餅は、つるんとした食感が特徴。
粒餡には古代米の赤米を搗き入れた生地が使用されています。
粒餡・こし餡・みそ餡の3種の味わいを楽しむことができます。
サイズは小ぶり、餡は上品な甘さなので、甘いものが苦手という方にもおすすめできます。
沖縄波照間産黒糖を使った葛羊羹粽も!
お団子の生地を青笹で包んで蒸し上げた「粽(ちまき)」の他、沖縄県 波照間(はてるま)産黒糖を使った「葛羊羹粽」もあります。葛羊羹粽は、笹の香りと黒糖の豊かな風味を楽しむことができる逸品。冷やして味わうのがおすすめです!
鯉のぼりのパッケージも可愛らしく、手土産としても嬉しい一品。
端午の節句が一般化した江戸時代には、江戸城へ各地の大名が登城し端午の御祝儀があり、家々では細かく刻んだ菖蒲を入れたお酒を飲み、粽や柏餅が作られていました。
柏は古くから神事につかわれる他、新芽が出ない限り古い葉が落ちないことから、家系・後継者が絶えない=子孫繁栄に通じる縁起の良い木とされています。 粽に使われる菖蒲は、災厄を退け、悪霊を祓う強い霊力が備わっており、子供の生命力を強くするといわれています。
こうしたことから、「柏」「粽」が、端午の節句に用いられるようになりました。
今年の端午の節句は、そんな柏や粽にこめられた意味に思いをはせつつ、柏餅や粽をじっくりと味わってみてはいかがでしょう。
※掲載情報は 2017/05/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
日本文化の伝道師/JTCL代表取締役
神森真理子
ジャパントラディショナルカルチャーラボ株式会社(JTCL)代表取締役。
慶應義塾大学卒業。パリ第三大学で文化芸術・映画ビジネス、文化政策について学び、日本文化に関わる仕事を志し、松竹株式会社に入社。 ベルギー・フランスでの生活を通じ、「日本文化の活性化」という生涯の目標を見出し、ジャパントラディショナルカルチャーラボ株式会社を創業。
「日本の文化を通じて人々のくらし、心をより豊かに」をミッションとし、日本文化関連の企画・コンサルティング、アニバーサリー、コンテンツ事業を展開。商品の企画開発・プロデュース、地域ブランドの創出支援、インバウンド事業なども手がける。
国内外の法人・個人向けの日本文化に関する多岐にわたる事業・企画を通じ、日本文化の魅力を発信し裾野を広げること、次世代への継承に取り組んでいる。
利酒師・ワインエキスパート・フードアナリスト1級として、食・酒関連の発信も多数。
日経ビジネス「次代を創る100人」に選出。インバウンド実務主任者。