盛りだくさんの料理とお菓子で祝うスウェーデンのクリスマス

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国民的に愛されるニシン、そして「ヤンソンの誘惑」

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今回は、スウェーデン大使館の広報・文化担当官のアダム・ベイェさんに北欧スウェーデンのクリスマスについてお伺いしました。 スウェーデンのクリスマスと言えば、まずは非常にたくさんの種類のクリスマス料理があることが特徴です。ビュッフェ形式のレストランでは実に100種類以上の料理が並びます。全体的には豚肉を使ったものが多いのですが、スウェーデン人が特に好んで食べるニシンをはじめ、サーモンなど魚の料理も豊富です。中でもユニークなのが『ヤンソンの誘惑』というアンチョビ風味のポテトグラタン。これは、1940年代に登場し、今やノルウェーのクリスマスには欠かせない人気メニューで、エリク・ヤンソンという宗教家の名前にちなんでだものと言われています。ジャガイモ、玉ねぎ、生クリーム、そしてアンチョビで塩味を出したグラタンで、一度食べると忘れられない美味しさですよ。

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クリスマスならではのお菓子も欠かせません

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スウェーデンではクリスマスの料理やお菓子に『サフラン』をよく使います。その代表的なものが『ルッセカット』というサフラン入りのロールパンです。“ルッセ”とは聖ルシアの名に由来しています。クリスマスの近い毎年12月13日は、クリスマス同様に特別な日とされているルシア祭が行われます。これは聖ルシアに扮した子供たちが賛美歌を歌いながが各家庭を訪れるもので、一年で最も暗い時期に行われる伝統行事です。子供たちが訪れると、各家庭ではルッセカットやコーヒーでもてなす風習があります。また、クリスマスの定番菓子と言えば『ジンジャークッキー』も欠かせません。他にも『キネック』というキャラメル菓子や、『イースショクラード』と呼ばれる柔らかいチョコレートもあります。

ビール、ワイン、ソフトドリンクまで飲み物も豊富!

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スウェーデン人が日常的によく飲むお酒はビールですが、クリスマス時期には『黒ビール』をよく飲みます。ビールとコーラの中間のような炭酸飲料『ユールムスト』は子供たちが大好きなソフトドリンクです。また、ドイツのグリューワインのようにホットで楽しむ『グレッグ』というスパイス入りのワインも、クリスマスシーズンを象徴する飲み物と言えるでしょう。砕いたアーモンドとレーズンなどを加えて飲むのが特徴で、各家庭でもよく作られています。最近はサフランやアップルなど、種類が豊富になりオシャレな飲み物になっている印象です。また、飲み過ぎ注意の度数が強いお酒『シュナッブス』もあります。これは、蒸留酒であるウオッカに香辛料やハーブを加えたものです。これらの飲み物には特に食前に飲む、食後に飲むなどのルールはなく、それぞれが好きなものを飲みながら食事を楽しむのがスウェーデン流と言えます。

サフラン入りの黄色いパン ルッセカット

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※掲載情報は 2014/12/05 時点のものとなります。

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スウェーデン大使館

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福祉の先進国スウェーデン。男女平等の国スウェーデン。それだけではなく観光としても有名です。スウェーデン北部に広がる大自然、世界一美しい首都ストックホルム、有名なガラスの王国など、スウェーデンには見所がいっぱいあります。食文化も非常に豊かで、洗練された乳製品はもちろん、牛肉、豚肉、魚介類の消費も多く、ジャガイモが付け合わせとして茹でて供されることが多いです。また、スウェーデン料理には膨大な種類のパンがあります。形や大きさ、ライムギ、エンバク、オオムギ、白パン生地、黒パン生地、サワードウ、全粒粉といった材料で非常に多くのパンが愛されています。多くの肉料理、特にミートボールが、リンゴンベリー・ジャムを添えて食べられており、代表的な伝統料理となっております。スウェーデン料理の菓子は、伝統的に酵母ロールパン、クッキー、ビスケット、ケーキの様々な種類があります。フィーカ(Fika、お茶の習慣)もスウェーデンで欠かせない食文化です。食文化という側面で、皆様にスウェーデンの魅力を感じ取っていただければ何よりも幸せです。

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