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チーズ入りメレンゲのような、絶妙なふわふわ感がたまらない
大阪に出張した友人から「これ、絶対に間違いないから!」と、チーズケーキを1ホールいただいた。チーズケーキは通常ある程度の重さがある。例えば、資生堂パーラーのチーズケーキは、ずっしりと重くチーズ好きにはたまらないだろう。今回いただいたチーズケーキはびっくりするほど軽かったが、荷物をたくさん持っていた私にはちょうど良かった。大阪でしか買うことができないため、友人は大阪に行くたびに自宅用に買うのだとか。チーズケース好きの知り合いにおすそ分けしたところ、「食べたい!“りくろーおじさん”は一度食べたいと思っていたけど、買えないの。チーズケーキ好きには有名なの!」と、満面の笑みで喜んでくれた。
よくよく調べてみると、各店舗に併設されたキッチンで1回に12個ずつしか焼いておらず、1日にそれを何度も繰り返し、焼き立てを提供しているこだわりのチーズケーキだった。タイミングが合わなかったら買うことも難しい。焼き立てアツアツを提供しているため、ビニール袋は密閉されていないのが、その証だ。
りくろーおじさんの顔にナイフを入れるのはためらわれたため、下の写真の角度から。まずは自分の分をいただいてみた。チーズケーキでは今まで感じたことないようなふわふわ感が、包丁を通して手元に伝わってくる。例えるならば、メレンゲのような軽さ。包丁の重み以外は何も感じないほどの軽さだが、すっと断面がきれいに切れる。
気になっていた自家製シロップで漬け込んだレーズンが、やっと顔を出した。チーズケーキにレーズンを組み合わせるメーカーは珍しいのだ。レーズンには、多く含まれるカリウム。最近、問題視されている塩分の高い食生活の改善にも役立つため、これは美味しくもあり、ヘルシーなチーズケーキだ。レーズンが多すぎず、少なすぎず、飽きないでチーズケーキを味わえる。表面の焼き色も食欲をそそるが、下の写真ように、チーズケーキには珍しい真っ白な生地と、レーズンのコントラストも美しい。
今回は苺を添えてみた。しかし、レーズンがほどよく味を変化させてくれるため、シンプルにチーズケーキのみでいただくだけで、十分満足だった。レーズンへのこだわりもさることながら、クリームチーズはデンマークの中でも伝統ある工場から直輸入。原材料にこだわるだけでなく、焼き立てをお客様に届けるための工夫がたくさん隠されているチーズケーキ。
このチーズケーキには、いろいろな食べ方がある。1番目は、焼き立てをその日のうちに。“しゅわん”と口の中で溶けるチーズケーキの感覚は、言葉にならないほど別格。2番目は、常温でそのまま、“ふわふわ”感を。3番目は、冷やすことで、ひんやり“しっとり”感を。最後の4番目は、電子レンジで温めることで、再び自宅で焼き立てに近い“ほんわり”感を再現できる。
いろんな食べ方が、箱の側面に書いてあるので、その中から自分好みの食べ方を見つけるのも楽しい。チーズケーキ用の箱が少し高めに作られているため、手土産にしてもきれいな形でお渡しできるので、形がくずれることがないよう配慮されている。
私は常温で、チーズ入りのメレンゲのようなふわふわ感を味わうのが、お気に入り。夏になったら、冷やして食べてみたいと思っている。「チーズケーキファンには、たまらない」。いや、これはチーズケーキファンでなくても、たまらない逸品だ。
1回に12個しか焼けないため、事前に予約をすると確実に購入することができる。ゴールデンウィークに大阪に行ったら、帰りに買ってくるのにおすすめの手土産だ。
※掲載情報は 2017/05/03 時点のものとなります。
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キュレーター情報
発酵料理研究家/観光連盟アドバイザー
高橋香葉
「日本人の体を健康できれいにするには、日本伝統文化の発酵食が一番良い」として発酵料理の研究に取り組む。テレビ、雑誌、書籍などを通じて、発酵食品の良さを伝える普及活動を行っている。
日本で初めて、米麹と醤油をあわせた新調味料「しょうゆ麹(醤油麹)」の作り方とレシピを公開し、発酵業界に新しい風を入れた。その活動は、フードアクションニッポンアワード販促部門を受賞。その後、読売新聞にて「オンリーワン」として掲載された。
現在は、日本全国を回り、全国の発酵食品だけでなく温泉巡りをし、日本の伝統文化を勉強している。
自治体の観光連盟アドバイザー、特産品開発審査委員などを歴任。市場調査から、販売戦略、プロモーションなどのマーケティング講師も行っている。フードアナリスト協会「食のなでしこ2016」。
主要著書:
◎「しょうゆ麹と塩麹で作る毎日の食卓」(宝島社)
◎リンネル特別編集「しょうゆ麹で作る毎日のごちそう」(宝島社)
◎「知識ゼロからの塩麹・しょうゆ麹入門」(幻冬舎)
◎おとなのねこまんま555(アース・スターブックス)等