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クレイジーソルトは、アメリカやヨーロッパでは一流レストランから家庭まで広く愛されている岩塩とスパイスやハーブを絶妙にブレンドしたブレンドソルトです。どんな料理でも一流シェフの味に変えてしまうなんて言われ、日本でもファンが多く、「クレソル」と呼ぶ若者も。化学調味料を使っていないのも嬉しいですね。
なんと言っても「クレイジー」というネーミングが何とも素晴らしい。そんなクレイジーな味に匹敵する和風ソルトを発見。伊豆大島の海の精といえば、日本の伝統海塩の老舗。絶品の塩です。そんな格式ある海の精が、昆布、椎茸と日本の旨味を投入し、生姜の隠し味をいれ、和風かと思っていたら、予想を裏切り、有機バジル、タイム、オレガノ、パセリと伊豆大島からいっきにプロバンスまでひとっ飛びして作られたのが「なんでもソルト~万能塩」です。
しかし、所謂よくある卓上瓶。名前が「なんでもソルト」というベタなネーミングのため、まだまだ認知度が低いのではないかと私、心配しております。
数ある伝統海塩のなかで、私が手前味噌や塩麹などに「海の精」の塩を使う理由からお話しましょう。それは、発酵食で最も大切なものは「ナトリウムの量」。いわゆるJAの精製塩は、塩化ナトリウム量は99.9%。つまり、しょっぱいだけの純粋塩。
ここで、素人さんは、手作りの塩をここぞ!とばかりに使用したがるのですが、そこが素人の浅はかさといいますか、このナトリウム量は90%位のものでないと、味と完成時間に大きくブレがでてきます。手作り系の塩には、60〜80%というめちゃ低いものがけっこう流通しています。もちろん、ミネラル分は豊富でよいのですが、発酵食や発酵商品をきちんと作るには、このミネラルの多さがよくありません。これに気付くのに、私、何年もかかったのですが……。
海の精の塩は、ナトリウム量が高く、且つミネラルもある、ホントに優等生な塩なのです。大谷翔平、いやサッカーの本田圭佑がキーパーもやるみたいな感じです。食べてよし、発酵食に使ってよし。玄人受け、職人受けする塩なのですね。
ヘビーユーザー用に詰め替え用もあります。
昆布や椎茸が塩の間にあるので、和食の隠し味にも使えます。まさに、日本の「クレイジーソルト」といえるでしょう。クレイジーとまではいかなくても、三原山を意識してボンバーソルト? herbes de Provence(エルブドプロバンス)というハーブミックスがありますが、いっそのこと、エルブドオオシマ?はいかがでしょう?
使い方を紹介します。冷や奴にオリーブオイルと振りかけると、ワインと相性抜群のおつまみに。魚のカルパッチョには必須。チャーハンに、ステーキに。焼き魚にかけると、南仏料理に。
焼き茄子に「なんでもソルト」とオリーブオイルをかけるだけで茄子のカルパッチョに。
どんな料理でも、味が「あか抜ける」というか、小洒落るのですね。ジャパニーズ旨味と塩力を、今こそ世界に発信できる「なんでもソルト」。いや、せめて、「All purpose Japanese Sea Saltseasoning 」くらいはパッケージに表示されてはいかがだろうか。
なんでもソルト
価格:562(税込)
※掲載情報は 2017/04/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家/フードディレクター
タカコナカムラ
山口県の割烹料理屋に生まれる。
アメリカ遊学中にWhole Food(ホールフード)に目覚める。
日本の伝統食・発酵食、乾物料理の第一人者として、数多くの商品開発や、オーガニックカフェのプロデュースに関わる。
現在、食と暮らしと環境をまるごと学ぶ「タカコ・ナカムラWhole Foodスクール」を主宰。
通信講座(がくぶん)では、
「野菜コーディネーター」「発酵食スペシャリスト」
「AGEフード・コーディネーター」など食と美や健康に関する講座を多数監修。
一般社団法人ホールフード協会 代表理事