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工芸茶専門店 クロイソス
マザーオブラブ +選べるギフトBOX(3個箱・工芸茶付き)
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工藝茶(こうげいちゃ)というのをご存じですか?名前は知らなくとも 写真のようなお茶を目にしたことがある方も多いかも。工藝茶は、中国で1986年に生まれたお茶なのですが、まだまだ新しいと思いきや今年でもう御年31歳。最近ではひとつのジャンルとして確立されてきたように思います。また、動物の形などの工藝茶も誕生し、名前の通り“工藝品”ともとれるような新しいタイプの工藝茶も出てきています。
1996年から上海で約6年を過ごしましたが、96年当時、中国土産というと汕頭(スワトウ)のハンカチか中国茶が定番でして、日本に帰国前は必ずお茶の卸市場へ出向き、せっせとお茶を仕入れては日本で会う人、会う人に配っていたのも懐かしい思い出です。当時の日本ではこの工藝茶がまだ珍しかった為、工藝茶はあれこれ種類を買っては沢山の人に配り歩きましたが、上海駐在中はカーネーションの工藝茶はまだ商品としてはありませんでした。カーネーション自体のお花が大きめなので、工藝茶は難しいだろうなと思っていたので、数年後、カーネーションの工藝茶が市場に出た時はちょっぴり感無量。ちなみに、その昔、日本のマダム達の定番だった汕頭のハンカチは今では高級品となり、工藝茶も中国が豊かになるにつれお値段が高くなってきてるように思います。どちらも職人仕事、国が豊かになるにつれ職人さんが減り生産量が減る。なんとか工藝茶には高騰しないよう、この先も頑張っていただきたいものです。
工藝茶は1つ1つ職人が丹精込めて手作りする藝術品です。今ではすっかり茶葉が開くと中から花が出てくる仕掛けが工藝茶の定番品となっていますが、工藝茶の誕生当初は花の挿入がない、茶葉を束ねただけのものだったんですよ。それが菊や茉莉花(ジャスミン)から始まり、徐々に花の種類を増やしながら、造形技術も大きく進化しカタチも色々。
決して工場で生産することのない手作り品は手摘みのお茶を1枚1枚糸で束ね、茶の中に花を入れ、その花を包み込むように整えていきます。“コロン”とした球状や楕円形で、固められたお茶をよーくみるとどこかに白い糸がちらりと見えるはず。この白い糸を見つけると、なんだか種明かしを見つけたみたいで嬉しくなるのは私だけでしょうか。束ねるのも難しいけど、きっとこの糸を結ぶのも難しいのだろうな……なんてマニアックなことを考えてしまいます。
このお茶の良いところは淹れ方が簡単すぎること。今まで沢山の方にお茶の淹れ方もお伝えしてきましたが、皆さんお茶は好き、でも淹れ方がわからないということで苦手意識を持っている方が本当に多いのです。その点、このお茶は、茶葉の量を計る必要もなし。コロンとした茶葉を急須に入れてお湯を注ぐだけで、ゆっくりゆっくり1本1本の茶葉が開き、やがて中から色鮮やかなお花がひょっこりと顔を出してくれます。ひとりで淹れてても思わず“あっ!”と喜びの声を出してしまうお花の誕生の瞬間は、何度見ても笑顔になります。
銀座にあるクロイソスは工藝茶専門店。銀座7丁目にあるお店に出向くと本当に沢山の種類の工藝茶が出迎えてくれ、毎回選びきれず、ついつい長居してしまいます。今回紹介のお茶「マザーオブラブ」は、緑茶の中から大輪のカーネーションが出てきて、まるで水中に花束が浮いているようで、うっとりして時間を忘れてしまうのです。
そろそろ母の日も間近。カーネーションの花束ももちろん美しいのですが、飲める花束という斬新な贈り物でお母様を驚かせてみませんか?毎年、こちらのカーネーション茶は売り切れ必須なので気になる方は、在庫を確認しつつ早めにご注文を。2つから贈答用の箱があるのも送り手には嬉しい計らいです。
銀座には実店舗、便利なネット通販でも販売しています。今回紹介した工藝茶「マザーオブラブ」の他にも、カーネーションを使った工藝茶がいくつかありますのでお好みのものを選ぶのも楽しみの1つですね。
水中でゆらゆら揺れる美しいカーネーション。大きなガラスのポットで淹れ、水中花を楽しみつつ、小さな茶杯(カップ)でちびちび飲むのがワタシ流。花のお味が気になる方がいらっしゃると思いますが、お花の味はほとんど感じられませんのでご心配なく。ベースの緑茶は福建省産の本格派、日本の蒸し緑茶と違って、大陸のどっしりとした緑茶の味を楽しみつつ、さし湯をしながら3-5煎目まで美味しくいただけます。
※掲載情報は 2017/04/24 時点のものとなります。
茶ムリエ/メンタルコーチ
宮原昌子
綜合商社勤務を経て結婚。上海に住んだことをきっかけに、上海で中医学・中国茶を学び、飲むこと・食べることが毎日を健康で楽しく過ごすことになると実感。
帰国後、中国茶専門店にて通訳・バイヤー・コーディネート等を手掛け、2004年より茶ムリエとして活動。自宅サロン主宰・企業や団体へのセミナー講師・雑誌やテレビ等の茶の監修・執筆業など多岐にわたり活動後、広州へ転居、華南農業大学茶学部の聴講生となる。
帰国後、クリニックに勤務、心のケアを実動で学び、心理学・コーチングを学ぶ。中医学と茶の理論に加え、心理学とコーチングを掛け合わせた独自のメソッドで、自己治癒力を高める方法・セルフケアのアドバイスを行うと共に、体質にあった茶の選び方を提案している。悩みを明確に整理し、本当にやりたいことの目標・プロセス設定で目標達成をサポートするコーチングセッションは、自信を持って自分らしく生きていけると好評
上海医薬大学 推拿科卒業
中国労働省和社会保障部公認資格 高級茶藝師・評茶師
銀座コーチングスクール GCS認定コーチ
監修本:別冊Lightning vol.53「ペットボトルのお茶の本」 枻出版社