ココナッツミルクも不要の「マッサマンカレーパウダー」を使って自宅で簡単アレンジ!

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マッサマンカレーのルーツを知り、自分のレパートリーに取り入れてみよう

自宅で一人で仕事をしているお昼時。ランチのいいアイディアが浮かばないと、出かけるのをあきらめて自分でスパゲッティーを茹でることがよくある。たいして凝ったものを作るわけではないが、毎度ニンニク唐辛子かケチャップか、では芸がない。色々作っては試している。少し前に面白いものを見つけた。なかなか想像力を掻き立てるものだった。それが甘利香辛食品のC&Aブランド「マッサマンカレーパウダー」だ。これがまさに魔法の粉だった。

ココナッツミルクも不要の「マッサマンカレーパウダー」を使って自宅で簡単アレンジ!

カレーの起源、伝来は諸説ある。源流は中東料理。16世紀から18世紀にかけてムガル帝国のインド亜大陸侵略によってインド南端部手前まで広まった支配とその置き土産であるムガル料理の食文化。同時期に唐辛子がインドに伝わりその影響も入り、元来のインドの伝統料理との融合がなされて現代インド料理のベースとなったと言われる。それがイギリスを経てのち日本に、という流れはご存知の通り。

 

その流れの中でタイ中部にて17世紀まで続いたアユタヤ王朝時代、中東などからの貿易商や使節のムスリムの人々が残していったものからマッサマンカレーが派生したと言われている。この影響を受けているゲーン(汁の意味)はマッサマンカレーだけ。タイカレーの中では鬼子なのだ。つまりマッサマンカレーはインドカレーと異母兄弟のような関係とも言える。

 

現在見かけるそんなゲーンマッサマンは鶏肉を使い、じゃがいも、たまねぎ、にんじんが入るものだ。日本のカレーライスの構成要素とほぼ同じであることをお気づきだろう。日本のカレーライスとタイのゲーンマッサマン、遠い親戚のようだ。ルーツが似ているマッサマンカレーは日本人の舌に馴染みやすい部分がある。

ココナッツミルクも不要の「マッサマンカレーパウダー」を使って自宅で簡単アレンジ!

そんなロマンチックな歴史はさておき、このC&Aブランドのマッサマンカレーパウダー、優れものなのである。粉なので応用が効くのだ。本来タイカレーの元はペースト、半生状でそこにココナッツミルクを足して作っていくのが基本だ。が、これはココナッツミルクもパウダーの中にインクルード。本当にただ溶いていくだけでタイカレーが出来上がる。

 

そしてはたと気がついた。粉末という特性を活かすと面白い使い方ができるのではないか。粉末、いろいろなものになじみやすい。今回はスパゲッティーにしてみよう。

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スパゲッティーを2人前茹で、茹で汁で一緒にダイスカットのニンジンとジャガイモも茹でる。卵もついでに放り込んだ。

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フライパンでチキンを塩胡椒ののち、ロースト。完成したチキンは別にして、同じフライパンでニンジンとジャガイモをカットしたタマネギと一緒にしてフライパンに残ったおいしい鶏油で炒める。焦げ目がついたあたりで火を止める。

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茹でたスパゲッティーをフライパンに戻して鶏油となじませ、ここで火を入れてマッサマンカレーパウダーを少しずつ絡めていく。

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焦げ付きそうになったら先ほどの茹で汁を少しづつ加えてやる。食感もボソボソしなくなるので適度に水分量が保たれるように調整しながら炒めていく。これで完成だ。

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盛り付けの時にローストチキンとゆで卵を添えてやろう。フライパン1枚、皿1枚で完成させた。洗い物もごく最小限。上出来だろう。

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タイ料理にスパゲッティーなんて、という輩もいる。多分タイ本国のレストランを歩いていない御仁であろう。現代タイ料理にはゲーンを使ったスパゲッティーが随分前からちゃんと存在しているのだ。最近ではそういうメニューを東京のタイレストランで食べることができる。そしてこのパウダーを使えば自宅でも簡単に楽しめる。味も上々。何より自分で手を動かす料理なら、色々と好みの味に調整が効く。自分好みのタイスタイルスパゲッティーを作ってみてはどうか。わたしは次にこのパウダーを使って肉をローストしていたいと考えている。

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マッサマンじゃないものは?という貴兄には姉妹品でグリーンカレーパウダーも用意される。こちらもぜひ試してみてほしい。もちろん、ストレートにタイカレーを作るのも自由自在。パウダーという形態がなせる万能感が楽しい調味ミックスパウダーだ。

※掲載情報は 2017/04/22 時点のものとなります。

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キュレーター情報

飯塚敦

カレーライター・ビデオブロガー

飯塚敦

食、カレー全般とアジア料理等の取材執筆、デジタルガジェットの取材執筆等を行う。カレーをテーマとしたライフスタイルブログ「カレーですよ。」が10年目で総記事数約4000、実食カレー記事と実食動画を中心とした食と人にフォーカスする構成で読者の信頼を得る。インドの調理器具タンドールの取材で09年秋渡印。その折iPhone3GSを購入、インドにてビデオ撮影と編集に開眼、「iPhone x Movieスタイル」(技術評論社 11年1月刊)を著す。翌年、台湾翻訳版も刊行。「エキサイティングマックス!」(ぶんか社 月刊誌)にてカレー店探訪コラム「それでもカレーは食べ物である」連載中。14年9月末に連載30回を迎える。他「フィガロジャポン」「東京ウォーカー」「Hanako FOR MEN」やカレーのムック等で食、カレー関係記事の執筆。外食食べ歩きのプロフェッショナルチーム「たべあるキング」所属。「ツーリズムEXPOジャパン」にてインドカレー味グルメポップコーン監修。定期トークライブ「印度百景」(阿佐ヶ谷ロフトA)共同主催。スリランカコロンボでの和食レストラン事業部立ち上げの指導など多方面で活躍。

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