ミツバチに寄り添い、ともに生きる「はち屋」西岡養蜂園の国産単花蜂蜜

ミツバチに寄り添い、ともに生きる「はち屋」西岡養蜂園の国産単花蜂蜜

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今回は、魅惑の蜂蜜をご紹介します。

ミツバチに寄り添い、ともに生きる「はち屋」西岡養蜂園の国産単花蜂蜜

「蜂蜜の歴史は人類の歴史」といわれるほど、人と蜂蜜には長いお付き合いがあり、蜂蜜は古くから薬用、食用とされてきました。一万年前には既に野性ミツバチの巣から採蜜しており、養蜂も5000年前には始まっています。古代ローマの『アピシウス』の料理大全に記された500種の料理レシピのうち、170種ほどに蜂蜜が使われています。甘みはおいしさの大切な要素の一つですから、ミツバチの集める蜂蜜の甘みの魅惑が永々と人類を惹き付けてきたことは当然のことかもしれません。

 

ところが近年、自然環境の変化からライフサイクルバランスの崩壊が危惧され、ミツバチが消える現象も各国で起こり、蜂蜜品質の不透明性も見え隠れしているようです。そんな中でも真摯に蜂蜜に向き合う「はち屋」の非加熱の国産単花蜜をご紹介します。

 

それは、「ミツバチは家族」と謳い、「ミツバチに寄り添い、ともに生きるはち屋 西岡養蜂園」の蜂蜜です。花を求め、ミツバチと共に北海道から奄美大島まで季節に合わせて全国を移動し、様々な花の蜜を瓶詰めにしています。13種類の花別の風味を楽しめることは大きな魅力です。

 

西岡養蜂園の非加熱とは、巣から遠心分離にて蜂蜜を絞り、濾過した純粋な生蜂蜜という意味で、本来の風味とビタミン、ミネラル類、酵素などが失われておらず、栄養的にも嬉しい蜂蜜です。

 

また、「はち屋」を名乗る理由には、ミツバチを増やす養蜂業を根本に、ミツバチによる受粉で農業を支えたいという思いと、栄養豊富な蜂蜜を多くの人に届けることで若い人々も養蜂業に参入できるよう盛り立てていきたいという思いが込められているそうです。養蜂から農業と人、地域を元気付けたいということでしょうね。また、受粉を担う交配用ミツバチと、採蜜を行うミツバチとを分けて飼育を行っているようで、「ミツバチは家族」と言うように手袋を一切付けずに触れ合うことを大切にしているとのこと。つまり、採蜜から、加工、販売まですべてを行い管理しているので、消費者にとっては安心の品質です。

 

13種の蜂蜜のうち、私のお気に入りは晩白柚(バンペイユ)と菩提樹です。

ミツバチに寄り添い、ともに生きる「はち屋」西岡養蜂園の国産単花蜂蜜

西洋ミツバチは集団行動をし、一匹が見つけた花を他の蜂も目ざして飛び、採蜜する性質があるそうです。そこで仲間皆が同じ花の蜜を集めてくるのですが、単花蜜とラベリングする商品はすべて、特にその花の最盛期、さかりの時期のみに集めてきた蜜を瓶詰にしたものだそうです。花のはしりと名残には、どうしても他の花の蜜も混ざるからだそうです。

ミツバチに寄り添い、ともに生きる「はち屋」西岡養蜂園の国産単花蜂蜜

バンペイユは、西岡養蜂園の拠点である熊本を代表する食用柑橘類の名前です。赤ちゃんの頭ほどもある大きい果実は一度見れば忘れられません。この木の花から採取した「晩白柚蜜」はやさしく爽やかなさらりとした甘味が心地よく、ほのかに酸味を感じる香りと風味が特徴です。

 

私は、炭酸水(無糖)に一匙溶かして、ハニーソーダにしています。一日のスタートである朝の一杯に、また時には、お酒が苦手なお客様の食前の一杯にもしています。上の写真は、軽くトーストしたバケットにマスカルポーネと晩白柚蜜をのせています。

 

パウンドケーキを焼くときに砂糖を控え、代わりに晩白柚蜜を加えるとコクがある軽い甘さで、しっとりとした食感に仕上がります。

 

下写真は、抹茶入りマーブルケーキに加えてみました。

ミツバチに寄り添い、ともに生きる「はち屋」西岡養蜂園の国産単花蜂蜜

もう一つの「菩提樹蜜」は、北海道で採蜜します。軽い甘味の中にも、花粉の香りが個性を放ち、濃厚な風味が後を引きます。料理の調味料として使っても楽しめる味です。紅茶に一匙垂らしても良し、リーズナブルなバルサミコ酢にほんの少し加えてひと煮立ちさせると、風味豊かなソースになり、肉料理との相性が良いです。ブルーチーズにひと掛けすると、ワインがすすみ過ぎて困ってしまいます。

 

先日は焼穴子を沢山いただいたので、穴子丼のタレに菩提樹蜂蜜を使ってみました。酒、醤油、蜂蜜を合わせて、馴染むように煮立てたら、穴子を絡めてご飯にのせるだけです。最後にさらし白ネギをのせ、粉山椒を振ると、とてもおいしかったですよ。菩提樹蜂蜜の風味が、タレに豊かなコクを生み、おもてなしにもなる上品な丼になりました。煮豚、煮魚の調味料にも向いていると思います。適度なテリとトロミも出せます。

ミツバチに寄り添い、ともに生きる「はち屋」西岡養蜂園の国産単花蜂蜜

また、ハンバーグやミートローフのソースの隠し味にも活躍します。トマトベースの野菜ジュースに、肉汁(脂は除いて)、蜂蜜、醤油を加えて煮立てると手の込んだプロっぽいソースになります。

ミツバチに寄り添い、ともに生きる「はち屋」西岡養蜂園の国産単花蜂蜜

13種の花の蜜味と風味を楽しめる「はち屋」の蜂蜜は是非一度味わってみて頂きたいイッピンです。お気に入りの蜂蜜をアソートにして手みやげにしても喜ばれるでしょう。

 

インターネット販売は行っておられないので、販売店をHPで見つけて、お店に足をお運びください。実際に手に取れば、きっとお気に入りの一瓶を見つけることができると思います。

※掲載情報は 2017/02/28 時点のものとなります。

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キュレーター情報

長尾典子

ライフスタイルデザイナー

長尾典子

日本伝統の知恵と美を取り入れた現代の食と暮らし方”Nippon Stylish Life”を提唱。

西宮市内のサロンと各地で、テーブルコーディネート・料理・英語・食文化をテーマに幅広く活動中。

季節開催「Japan Cool Seminar in Tokyo」では伝統美味食をテーマに、レストラン・料亭を会場に、その日だけのオリジナル料理を味わい学ぶ講座。

旅館・ホテルの食空間提案、英語による和食文化、テーブルコーディネートセミナー、オリジナル食器デザイン販売も手掛ける。

著書『12か月のLifestyle Book 食卓からしあわせは始まる』エピック
  『和食の力に魅せられて 伝統美味食の世界』エピック

食卓文化研究家、食空間コーディネート資格認定講師、卓育インストラクター、カラーコーディネーター、英語講師。

食空間コーディネート協会理事 
京都文教短期大学、大阪夕陽丘短期大学非常勤講師。
奈良女子大大学院生活環境修士。現在、現在、龍谷大学博士後期課程。
mail:nagao@a-de-v.com

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