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ひとくち目にして驚いた!
世界的にも屈指のチャイナタウンである横浜中華街の人気四川料理店「重慶飯店」から、自宅でチンして美味しい麻婆豆腐レトルトを紹介しよう。
横浜中華街に位置する、リゾート感溢れるエキゾチックな佇まいのデラックスホテルが「ローズホテル」だ。ホテルや周辺はいつも多くの人々で賑わっているが、人気の四川料理、「重慶飯店」も同ホテルの経営会社にて運営されていることは有名。ホテル内にも「重慶飯店新館」が併設され、クォリティの高い料理を提供している。メニューの一部は、ホテルのルームサービスでも食すことができ、デラックスホテルクォリティの中華料理ともいえるが、今回注目したのは、ホテル1階の売店で購入することができる「麻婆豆腐醤(マーボードウフジャン)」である。
辛さが特徴の四川料理。麻婆豆腐もただ辛さを売りにするものもあるが、重慶飯店のそれは抜きん出た味わい深さだ。もちろんシビれる辛さなのだが、香り高い山椒と奥深い味わいがあいまって、ここで食べたら他で食べられないというファンも多い麻婆豆腐である。果たしてそれが家庭で、しかもレトルトで再現できるかといえば、数多くの有名店レトルトでの体験を通していえば、期待値は低くならざるを得ない。作り方も簡易でまさにレトルトだ。切った豆腐を耐熱容器に入れその上から麻婆豆腐醤をかけラップする。ただそれだけである。レンジ出力によって3分から5分チンして出来上がり。
ところがである、スプーン一口目にして驚いた。たっぷり挽き肉の食感と奥深い旨味、そして辛味。レトルトへの期待値が低かったこともあるが相当の衝撃だ。こうなれば我が家で中華街、とまではいかないが、簡単ゆえに工夫したくなる。豆腐は水気を切った後、事前に少々レンジでチンしておくと更に水気が飛び味は濃厚に。完成後は細かく切ったネギをまぜると味わいはグンとアップ。
ご飯のおかずにもいいが、酒の肴としても秀逸な重慶飯店の「麻婆豆腐醤(マーボードウフジャン)」である。
※掲載情報は 2014/11/26 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ホテル評論家 旅行作家
瀧澤信秋
ホテル評論家、旅行作家。All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会会員。日本を代表するホテル評論家として、利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などへの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また、旅行作家としても旅のエッセイなど多数発表、ファンも多い。2014年は365日毎日異なるホテルへチェックインし続ける365日365ホテルを実践中。「365日365ホテル 上」(マガジンハウス)として上半期のホテル旅の記録をホテルガイドも兼ねて上梓した。著書に「ホテルに騙されるな!プロが教える絶対失敗しない選び方」(光文社新書)などがある。