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フランスで新年に食べるガレット・デ・ロワをご存知でしょうか。最近新年のお菓子として日本でも知られるようになったガレット・デ・ロワをご紹介します。
ガレット・デ・ロワとは?
フランスの伝統菓子で、一般的にアーモンドクリームが入ったパイ菓子です。パイの上に紙の王冠がのっており、中にフェーヴと呼ばれる陶製の小さな人形一つ入っています。フランスではこのお菓子は伝統もあり、フランスのM.O.F.(フランス最優秀技術者)検定試験の課題にもなっているそうです。
いつ食べるもの?
クリスマスから数えて12日後の1月6日の公現祭(エピフィニー)に食べるお菓子。最近はクリスマス後の第一日曜日から1月中ずっと食べられている様です。
公現祭とは、12月25日にベツレヘムの馬小屋でキリストが生まれたのを聞きつけて、3人の聖人が東方からはるばる旅をしてその馬小屋にたどりつき、キリストと謁見した日とされています。
どうやって食べるの?
ガレット・デ・ロワの中には小さい陶器のおもちゃ(フェーヴ)などが入っています。丸いガレット・デ・ロワを切り分け、自分用に切り分けられた中にフェーヴが入っていると、パイの上に乗っている王冠をかぶって1日王様になっていいという権利がもらえ、その幸せは1年間続くといわれています。
お店によって違うレイエ(切り込み)
ガレット・デ・ロワは、パイとアーモンドクリームという一見シンプルなお菓子ですので、それゆえに、パティシエの技術と個性がはっきり出るそうです。そして、表面のレイエ(切り込み)のデザインは、その店(パティシエ)のオリジナリティが出るところです。
人が多く集まる1月にパーティーや新年会で是非このお菓子を食べてみませんか。今回はこれまでippinでご紹介したガレット・デ・ロワをご紹介します。
※多くのガレット・デ・ロワは1月末までの販売になります。
2012年クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ優勝
こちらは、2003年に作られた団体、「クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」が主催する大会で2012年に優勝をした伊藤文明シェフがオーナーを勤める、八王子市南大沢にあるパティスリー・メゾン・デュースのガレット・デ・ロワです。2種類の粉を使った生地を作使うなどこだわりのあるガレット・デ・ロワです。
島田徹シェフが作るガレット・デ・ロワ
こちらは、「ラトリエ・ド・シマ」の島田徹シェフが作るガレット・デ・ロワです。一見シンプルですが、職人の技術と個性がはっきり出る伝統あるガレット・デ・ロワですので、その違いを味わってみませんか。
メディアでも話題のパティスリー・アカシエのガレット・デ・ロワ
スイーツ好きには既に有名な埼玉県庁のそばの中山道沿いにある「パティスリー・アカシエ」のガレット・デ・ロワ。ここのオーナーの興野シェフの作るガレット・デ・ロワは、ビジュアル的にはトップクラスのクオリティーで、パイのほろほろ感、ざっくりしている程よい食感だそうです。
2014年クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ優勝
こちらは、2014年のクラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ主催ガレット・デ・ロワ コンテストで1位に輝いたラ・テールの濱田シェフの作品です。繊細なクープ(線描き模様)といい、生地とクリームのバランスといい、焼き色といい素晴らしい出来栄えのガレット・デ・ロワ。はらはら崩れるパイ生地は一味違うそうです。
和栗の名産地・岐阜県中津川産の和栗を使ったガレット・デ・ロワ
東海地方を代表する仏蘭西菓子屋「レニエ」のガレット・デ・ロワは、粒選りの大粒の渋皮和栗がぎっしりと挟まれた個性的なもの。ほんのり和風テイストで洋酒の効いたクレーム・ダマンド(アーモンドクリーム)がしっとりした甘味と見た目と食感も深い味を醸し出しているそうです。
恵比寿の「パティスリー レザネフォール」のオリジナルなガレット・デ・ロワ
恵比寿にある「パティスリー レザネフォール」のガレット・デ・ロワは、サクサクのパイ生地にカルヴァドスをからめてキャラメリゼした林檎がたっぷり入っています。この中に入っているフェーヴもとっても可愛いそうです。
※掲載情報は 2016/12/31 時点のものとなります。
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