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松屋利右衛門
鶏卵素麺 たばね 18個入り
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もう何年もの間、東京と福岡を行き来していると、お土産にもこだわり感が増してきます。福岡であれば、なかなか手に入らないものや、直接生産者さんから手に入れたものなど。頂く方も珍しくて食べるのがもったいないと言われることも。
今回は、私も初めはびっくりしたお菓子です。何といっても見かけが不思議だし、これはいったいお菓子なのか、惣菜なのか?何とも言えないインパクト。私も実際に食べてみて、本当にびっくり。なんだろうこれ……。と唖然。
決して美味しくない、でなくまったくの逆。しっとりとして美味しい!
そして素材の使い方に驚きが。この鶏卵素麺の材料は、卵黄と砂糖のみで出来ているのです。味に関しては、ケーキで言えばスポンジケーキにシロップがしっかりかかっている状態。卵黄と砂糖だけで素麺が。そして、一口サイズにカットして昆布で巻いている。斬新なアイデアに驚いたお菓子の一つです。
この鶏卵素麺の歴史は、江戸時代のこと。南蛮貿易などが盛んな時代にポルトガルから伝わり、日本で初めて作られたのが松屋利右衛門初代の利右衛門。後には黒田藩の御用菓子司の松屋利右衛門となったそうです。
そしていつしか日本三大銘菓に数えられるほどのものなり、今でもずっと語り継がれているお菓子です。江戸時代からこんなお菓子が……。と私にはただただびっくりするだけです。
その語り継がれるお菓子も時代の流れに沿って、材料の使い方や職人さんも変わることとなりますが、ずっと語り継がれるためにはやはりその時代にあったものを取り入れていくことも大切でとても共感できます。
鶏卵素麺という名前のお菓子。やはり初めは、素麺のイメージが強いですよね。私もこれをめんつゆに?と想像しました。なので、鶏卵素麺の食べ方に、「このお菓子は形が素麺に似ておりますが、湯水をかけられないようにご注意ください」と書かれているのです。
いつも微笑んでしまいます。本当にユニークなお菓子ですよね!
そしてシロップが手につきやすいからかと想像できますが、このお菓子はお箸で食べるようにとも記載されています。もうまさにエンターテインメント性があり、ひたすら驚く美味しいお菓子です。
ぜひ福岡にお越しの際には、食べてみてくださいね。お待ちしています!
※掲載情報は 2016/10/21 時点のものとなります。
スイーツプランナー
山口真理
福岡と東京を拠点とし、カフェや企業などのメニュープランニング多数。全国を訪れて生産者と出会い、食卓をつなぐパイプ役として素材をベストな状態でスイーツに添えるレシピ提案をする。福岡県農商工連6次化産業開発アドバイザー。農家をピックアップした冊子と食材をセットで送る「ふくおか食べる通信」レシピコーナー撮影フードスタイリスト並びにメニュー開発。フードコーディネーターとして撮影スタジオでのフードスタイリングも多数。Yahoo!JAPAN「日本の定番選定委員会スイーツ101」選定人。フェリシモ商品「シリコン型お菓子の会」「ミニシリコン型お菓子の会」プロデュース。フェリシモ出版「毎日のごはんを楽しく作る雑貨のカタログSweetsBook」ポプラ社「スイーツの仕事」出版。文化放送「ピピットサンデーWakuwakuMix」出演。