口どけホロリ。カラフルでかわいい、香川県の伝統和菓子「おいり」。

口どけホロリ。カラフルでかわいい、香川県の伝統和菓子「おいり」。

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400年以上前から嫁入り道具として使われてきた歴史を持つ

「おいり」というこのかわいいお菓子の存在を知ったのは、10年近く前。香川出身の友人のおみやげでした。

 

「おいり」はもち米から作られたほんのり甘いあられのようなもので、香川県西讃地方から愛媛県東部に伝わる和菓子。直径1cmほどの大きさで、中は空洞。食べればサクッとした食感を感じた瞬間、口の中で、すでに溶けている軽さです。

 

香川では、400年以上前から嫁入り道具の1つとして用いられ、作る工程である「炒る」と「お嫁入り」をかけた「おいり」という名前になったとか。

 

私はいつも、デパ地下にある地方の銘菓を集めた売り場で買っていますが(新宿髙島屋か、銀座三越を利用しています、大体1パック500円未満)。でも実はとても作るのに手間のかかるお菓子。出来上がりまで1週間かかり、「あらゆる菓子の中で、最も手間がかかる」とも言われているそうです。金平糖と同じですね!

口どけホロリ。カラフルでかわいい、香川県の伝統和菓子「おいり」。

「おいり」の魅力は、そのやわらかな色合い。

 

そのままお茶請け菓子として食べることもあれば、市販のシンプルなチーズタルトの上にトッピングしたり(写真)、アイスクリームにのせることも。

 

これからの季節、葛湯に浮かべたり、ぜんざいに散らしてもかわいいですよ。

 

また、まだまだ関東では知名度の低いお菓子なため、ちょっとした手土産に使うと、「何これ? お菓子なの? かわいい!」と喜ばれます!

※掲載情報は 2016/09/26 時点のものとなります。

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キュレーター情報

中田ぷう

編集者・ライター

中田ぷう

大学卒業後、大手出版社に勤務。2004年に独立。モデルの中林美和さん、AYUMIさん、前田ゆかさん、食空間プロデューサー山本侑貴子氏、スタイリスト福田栄華氏の著書をはじめ、多くの料理本や暮らしの本のプロデュース・編集・ライティングを手がける。著書に子どものごはん作りの闘いを描いた「闘う!母ごはん」(光文社)がある。

インスタグラムでは日々の食事とおいしいものをアップしている。

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