年間を通じて人気の観光地・京都。春の桜や秋の紅葉が有名ではありますが、夏の京都も見所が盛り沢山。その一つが毎年8月16日に行われる【京都五山送り火】。山肌に火で描かれた大・妙・法の文字に船や鳥居の絵が夜空を彩り、京都の夏の一大風物詩になっています。ここでは、夏の京都を訪れる方のために、通な京都土産をご紹介します。もう何度も訪れていて、いつも同じお土産になってしまうという方にもオススメの逸品を揃えましたので、ぜひチェックしてみてくださいね！

現在2年目と比較的新しいお店ではあるものの、すでにチョコレート好きの中では一目置かれる存在となりつつあるのが、チョコレートショップ『ニュー スタンダード チョコレート キョウト バイ クオン』。このお店のアイコンである「京テリーヌ」は、ナッツやドライフルーツといった王道のほか、黒豆や抹茶、ほうじ茶といった和の食材を絶妙なバランスを組み合わせています。見た目も華やかなので女性に喜んでもらえそうです。

あまりの色の美しさと艶やかさに、ガラスのビーズと間違えた人もいるのではないでしょうか。京都の伝統と技術でつくられる「京あめ」は、全ての色が意味を持っています。例えば、“言祝”という名のあめは、無垢を表す白色と原初を表す赤色で、古来からの日本の祝事を表現しています。色ごとに味わいが異なるので、味で、色で、とお気に入りを見つけるのも楽しそうです。器がシンプルな透明のシャーレというのもオシャレですね。

京都市右京区の北西部にある愛宕山には、古くから知られる柚子の産地があります。ここで収穫される上質の柚子を用いた「柚味噌（ゆうみそ）」を製造、販売しているのが、宝永五年（1708年）創業の元祖柚味噌専門店『八百三（やをさん）』です。京の白味噌をベースに数種類の材料を調合することで、独特の濃厚な香りや味が醸し出された甘めの柚子味噌は、温かいごはんとの相性が抜群です。柚子の形の入れ物も愛らしくて素敵です。

続いては、本練という技法により実現する独特の口当たりのわらび餅をご紹介します。上の写真を見て頂ければ一目瞭然とも言えますが、極上のやわらかさと弾力が楽しめるこちらは、『京都 笹屋昌園』が手がけるわらび餅「至高」です。年間に200kgしか取れない最高級の国産わらび粉のみを使い、職人の手作業のみで練られた希少で贅沢な逸品で、清涼感溢れる味わいをお裾分けしてみてはいかがでしょう。

2014年京都・祇園にオープンしたフランス料理店「祇園MAVO」でテイクアウトできる「薔薇と生姜のフィナンシェ/ダマスクローズのパフューム&薔薇紅茶」の詰め合わせ。乾燥薔薇の蕾と花びら敷き詰め、薔薇の形に焼き上げた生姜風味のフィナンシェを並べ、ブルガリア・ダマスクローズの食用パフュームを纏わせます。ジンジャーローズの鮮烈な刺激と甘美な薫りに酔いしれる、優雅な午後のひとときを贈ってみてはいかがでしょう。

自分用のおやつとして、ちょっとしたギフトとして重宝するお菓子が、『京丹波口きたお』の「黒豆ショコラ」です。香ばしい風味やほのかな甘みが楽しめる黒豆は、高い抗酸化効果も期待できるのでエイジングケアの気になる女性にはイチオシ。ゴロゴロ入っている黒豆の大粒具合にも目を見張りますが、黒豆とチョコレートとの絶妙なバランスにも魅了されるはず。愛らしくも和の佇まいが感じられるパッケージに京都らしい風情を感じます。

独自の技術で乾燥させた“フリーズドライの漬物”が有名な『京都 森乃家』。今回ご紹介する「ぶぶあられ漬物ドレッシング」シリーズは、お茶漬けに入っているようなあられとフリーズドライ漬物が合わさったもの。ドレッシングというよりはトッピングという感覚に近いこちらのイチオシの食べ方は、サラダへのふりかけ。新感覚のドレッシングは、お日持ちも長めでかさばらないので、自分用にギフト用にとストックしておくと便利です。

目上の方へきちんとしたご挨拶を兼ねたお土産をお探しなら、『はれま』の「チリメン山椒」はいかがでしょう。古くから京都で親しまれてきた家庭の味“チリメンジャコ”に実山椒を合わせて一緒に炊いたこちらは、甘くないサラサラの食感に山椒がぴりりとアクセントになったちょっと大人の味わいです。ごはんのおともや酒の肴にはもちろん、この季節なら冷奴の上にのせても味わい深いですよ。