自然木を無薬剤で仕上げる!伝統工芸職人が一つ一つつくる本物の木の食器

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2016/07/21 公開

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自然木を無薬剤で仕上げる!伝統工芸職人が一つ一つつくる本物の木の食器

気持ちのいい食器を長く大切に、そして愛着をもって使いたい

自然木を無薬剤で仕上げる!伝統工芸職人が一つ一つつくる本物の木の食器

最近、木の食器がとても流行っています。私が最初に木の食器を使い始めたのは15年前。カレースプーンで口に入れたときに、優しく温かい感じがしたのをきっかけに使い続けています。

 

木の食器は、感触や見た目が優しく、そしてお洒落。しかし、どのように作られているのか知識がなかったので、食の専門家として食材だけでなくできるだけ安全な良質なものを使いたいと思ったとき、自然食のお店でTOMATO畑さんのお弁当箱に出会い、一目惚れしてしまいました。

 

見た目も美しく、手に取ったとき、とてもしっくりと手に収まり良い感触でした。そして、商品説明をみたときに、「くり抜きであること」「職人さんが一つ一つ作っていること」「無薬剤であること」の3点に魅かれ、当時たいしてお弁当を使う機会がなかったのですが、即買いしてしまいました。

薬剤が溶け出しやすい“木の食器”だからこそ吟味した

自然木を無薬剤で仕上げる!伝統工芸職人が一つ一つつくる本物の木の食器

木の食器は一般的に「自然のものである」という強い印象を受けるようですが、実は素材が自然のものであればあるほど、いろいろな処理をしなければ日用品として使い続けられないので、注意が必要だそうです。

TOMATO畑さんでは、まず素材は、オーガニックどころか、ほぼ100%自然のまま、当然化学肥料などの散布がないアジア圏の原生林の木です。原生林では、木を間引きする必要があるので、その間引きしたものや、環境保護目的の調査木材などを有効活用しているそうです。自然を壊さず、かつ人にとっても優しい素材ということです。

 

そして木材は、樹液などを取り除き腐らぬように、しっかりとした処理が必要となります。一般に薬剤で防腐防カビ処理される事が多い中、TOMATO畑さんでは、24時間以上の煮沸処理という、安全な下処理をします。

 

また、漂白や着色に関しても、一般的には、薬剤につけ、一度、シミや美しくない節目などを漂白し、欲しい木目だけを出すために、再度着色するという、何度も薬剤を使う工程が繰り返されるのが多いそうです。しかし、やはりそこもTOMATO畑さんでは、漂白も木目の着色もせず、自然の木目、天然木特有の染みなどを活かしできるだけ”自然のまま”の食器づくりをしているのです。

 

※上記写真は、節目が入っているため正規の商品としては販売していないものです。

 

ものすごい手間暇、時間がかかっている

自然木を無薬剤で仕上げる!伝統工芸職人が一つ一つつくる本物の木の食器

一般に木の食器は、木から出来上がるまで1か月くらいだそうですが、TOMATO畑さんの食器は、最短でも1年3か月はかかるそうです。

 

素材のすべてに1年間天然乾燥を実施します。人間と同じで環境適応に「四季を体感させる」“養生”という工程を経て、春夏秋冬を一度経験させるのだそうです。そして製造工程には3か月もかけ、やっと完成するというわけです。「生命のある木」を大切に扱うことに、自然やお客様への愛情が感じられます。

素材や薬剤だけでない!数少ない伝統工芸の職人さんがつくる

自然木を無薬剤で仕上げる!伝統工芸職人が一つ一つつくる本物の木の食器

木も生き物、自然のものですから、恐らく、それぞれに個性があるはずです。

 

その特徴をつかみ、形を作り上げ、美しさ、食器としての機能性を考えたモノづくりができるのは、勿論機械ではできないこと。そして誰もができるわけではなく、それなりの経験とセンスがなければ、これだけのものは作ることはできないと思います。

 

TOMATO畑さんでは、創業者の田中さんが、箱根の寄木造りの貴重な職人さんであることも大きな魅力です。歴史ある伝統工芸に対する熱い思いと同時に、食の安全を重要視する田中さんとその息子さんが、少しでも多くの人に使って欲しいという願いが、製品から伝わってきます。

 

大量生産大量消費、そして効率性、スピードが求められる現代において、TOMATO畑さんのような取り組みをされているところは、残念ながらないようです。やはり、手間暇をかける割にはそれほどの利益にはならないかもしれません。

 

代表をつとめる息子さんの田中秀樹さんは、「うち以外でも、正直、作るところが出てきても良いと思うのですが……」とのこと。

 

伝統工芸のことも真剣に考えつつ、現代人が見失っている日々の生活の大切さ、真の幸せなどについて真摯に向き合うお父様。「なにも凄くないです、当たり前のことです」と穏やかで物静かなお父様の口から発するのは、ただそれだけの言葉です。

 

「当たり前が当たり前でない現代」において、貴重な作り手さん・会社さん・製品だと、本当に有り難く思います。

家族の為に、そして自分を大切にできる本物の食器を

自然木を無薬剤で仕上げる!伝統工芸職人が一つ一つつくる本物の木の食器

自分の口に入るものが本物であることの大切さは、常々お伝えしていますが、毎日使う日用品である食器も、やはり本物を使いたいものです。

 

使ってみて感じるのは、愛情込めて作った料理をより引き立ててくれること。そして、感触、見た目からも豊かな気持ちになれる、そんな食器だと思っています。食卓全体が、真の豊かさ、そして現代だからこそ感じてしまう”贅沢”というものに満ち溢れると思います。

 

また、陶器やガラスと異なる点として、割れないことも大きなメリットです。

 

少々他の食器より高額に感じても、TOMATO畑さんの商品は、ずっと長く使い続けられること、そして何よりも健康のこと、心豊かな生活のことを考えれば、とても有り難くリーズナブルだといえると思います。
 
毎日使う食器について考えてみませんか。

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キュレーター情報

麻乃じゅん

自然派栄養士・ソムリエ

麻乃じゅん

国内の航空会社に国際線客室乗務員として在職中、ソムリエ資格を取得。退職後、栄養士養成大学で学び、管理栄養士免許をはじめとする食や健康に関する資格を取得。自治体や民間企業、クリニックなどで公衆栄養、栄養教室、個別栄養相談などの業務にあたり、過去3000人以上のカウンセリング経験も持つ。現代栄養学や西洋医学の現場で”真の健康”や“幸せのための食”を追求する。しかし自身を含め、お客様も心身共に健康になり切れない現実より、自身のアドバイスや講義に疑問を持ち始める。そして「食物と自然」「心と体」などの切っても切り離せない関係を重視した東洋医学的な視点より、食や心身の健康について学ぶ。そこで現代人が忘れている「自然に生かされていること、自然と調和することの大切さ」などに気付き、フリーランスとしての活動をスタートする。また、福島県に生まれ育った者として、2011年の原発事故以後、その思いが強くなり、更に活動の範囲を広めている。現在は、講演活動、講座や教室、ワインセミナーなどを通し、現代人の食との向き合い方、自然栽培やオーガニック食品の素晴らしさ、手作りや料理の大切さなどを様々な場で伝えている。

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