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2種類の味が楽しめる絶品ちくわ!
先日、ある方から小田原 鈴廣の「百年ちくわ」を頂きました。当然ですが、イタリアには「ちくわ」を食べる習慣は無いので、日本に住んでいる僕もあまりちくわを食べる機会はありませんでした。
早速開けてみると、狐色と白色の2種類が入っていました。今まで料理に入っているものを食べた事はありますが、単体で味わった事はありません。早速狐色の方から口に運んでみると、魚本来の風味が口の中に広がり絶妙な弾力がありました。これはおいしい!ちくわを眺めながら、思わず感動を覚えました。白い方は、さらにふわっとした食感を味わえます。
このちくわを販売する鈴廣の事を調べてみると、小田原で有名なかまぼこメーカーで、140年もの間かまぼこを作っているそうです。「かまぼこ」と「ちくわ」は、中身は同じ魚のすり身で形が違うだけです。かまぼこのルーツをたどると、もともとは、今のちくわに似ていて、木の棒に魚の身をつけて焼きあげていたようです。鈴廣のちくわは、ちくわのためにつくったお魚のすりみを炙って焼き上げるそうです。そのために、味が一層ひきしまり、皮の香ばしさとしっかりした歯ごたえが生まれます。
「百年ちくわ」と市販のちくわを食べ比べてみましたが、その差は歴然でした。ちくわなんてどれも同じと考えている人に是非食べてもらいたい逸品です!
Ciao!
※掲載情報は 2016/07/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理研究家・タレント
ベリッシモ・フランチェスコ
ローマ(イタリア)出身。
現在は、イタリアと日本の文化の架け橋的な役割で活躍、多数レギュラー番組出演、クッキングショー、全国講演、トークショー、料理イベント、広告、雑誌など。開催する料理教室は満席の人気。
スーパーにある食材で作れる・簡単に出来るイタリアン、食材の「味」と作る人の「パッション」を活かしたレシピが好評。