シークヮーサーの果汁ジャム「初搾り」「二番搾り」「三番搾り」「完熟搾り」
大宜味シークヮーサーパーク 住所:沖縄県大宜味村津波1424-1
沖縄県を代表する柑橘類・シークヮーサー。沖縄に来られたことのある方は、一度は召し上がったことがあるのではないでしょうか。
呼び方は、エリアやメーカーによって「シークワーサー」だったり「シークァーサー」だったり「シークヮーシャー」だったりと、微妙に異なりますが、すべて同じものを指します。正式名称は「ヒラミレモン」と言います。
未完熟の青い果実の皮の部分にはノビレチンというフラボノイドの一種の成分が含まれており、血糖値の上昇を抑える働きがあること、発がん性抑制作用や、慢性リウマチの予防や治療にも効果があることが、研究によって証明されている果物です。
通常は、未完熟のまま収穫し、その果汁を料理やドリンクに使いますが、今回紹介するのは、シークヮーサーを使ったジャム。しかも、栽培から手掛ける会社だからこそできる、こだわりのシークヮーサージャムです。
シークヮーサーの収穫は、だいたい7月頃から始まります。そこから10月までの間に収穫される未熟果(青切り)は、強い酸味が特徴で、甘味がほとんどありません。10月~11月頃には、酸味が和らいで、甘味が強くなってきます。さらにその後、12月~1月頃に収穫される完熟果になると、甘味が強くなり、そのまま食べることができます。
この、収穫時期による味の違いに着目して開発されたのが、夢感動ファームが生産する「シークヮーサージャム」です。
収穫時期の早い「初搾り」は、苦味も酸味もしっかりしており、甘味は少なめ。甘いものが苦手だという方におすすめです。「二番搾り」は酸味が先にきて、そのあとに甘味を感じ、最後にほろ苦さが残ります。あっさりしたジャム、という印象です。「三番搾り」は甘味が強めで、酸味が若干弱くなります。最後に苦味をほのかに感じます。シークヮーサージャムの特徴を残しつつも、食べやすく、シリーズの中では一番バランスがいいかもしれません。そして「完熟搾り」は、一番~三番までとは異なる強めの甘味があり、酸味はなく、苦味は最後に本当に少しだけ感じる程度です。こちらは小さなお子様でも美味しく食べられるのではないでしょうか。
今回ご紹介したジャムを製造・販売する夢感動ファームが運営する「シークヮーサーパーク」では、ジャムをはじめ、アイスクリームや100%ジュースなど、シークヮーサーの収穫時期別の特徴を活かした製品が数多く発売されています。
パーク内には、収穫時期別の果汁の飲みくらべコーナーや、シークヮーサージュースが出てくる蛇口などもありますので、沖縄にお越しの際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。
大宜味シークヮーサーパーク
沖縄県大宜味村津波1424-1
電話:0980-50-5850
大宜味シークヮーサーパーク 住所:沖縄県大宜味村津波1424-1
※掲載情報は 2016/07/10 時点のものとなります。
ソルトコーディネーター
青山志穂
東京都出身、沖縄県在住。
大手食品メーカー勤務から一転、塩に魅せられて塩の道へ。塩の専門店で社内資格制度の立ち上げなどを行ったのち、2012年に(社)日本ソルトコーディネーター協会を立ち上げて独立。現在は、塩のプロフェッショナルであるソルトコーディネーターの育成のほか、全国を飛び回りながら、塩の基礎知識や使い方などに関する講座や講演、テレビやラジオ、雑誌などへの出演、塩売場のコーディネートなどを行いながら、塩の啓蒙活動に努めている。有名シェフとの塩をテーマにしたコラボレーションイベントや食品メーカーの商品企画も手掛ける。著書に「塩図鑑」(東京書籍)「琉球塩手帖」(ボーダーインク)「日本と世界の塩の図鑑」(あさ出版)など。