餡子が自慢のパン屋がてがける、隠れた自慢の一品「シベリア」

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普通のパン屋さんでは味わえない餡子のツルッとした食感

浅草の雷門をくぐると、お土産屋さんが立ち並ぶ仲見世通りは、平日でも多くの人でごった返しています。浅草寺の裏手には観音裏と呼ばれるエリアがあります。そこは仲見世通りとは対象的に、観光客も少なく地元の人たちが通う名店がいくつもあります。実家のある御徒町から自転車で数分のこの辺りは、子供の頃からよく訪れました。浅草は、観音裏が面白いのです。浅草寺の境内を裏手から出ると、すぐに「言問通り」という通りがあります。「言問」は、「こととい」と読み、隅田川にかかる言問橋にちなんだ名前です。言問橋から、西側は小石川まで続きます。言問の由来は、平安時代の歌人、在原業平が京から墨田川の畔に左遷させられた時に、伊勢物語の故事から転用してつけられたそうです。この言問通り沿いには、美味しい隠れた名店がいくつもあります。

餡子が自慢のパン屋がてがける、隠れた自慢の一品「シベリア」

その中の1つに、浅草寺の境内の裏口を出てすぐに、老舗ベーカリー、「あんです MATOBA」があります。名前だけ聞くと、アンデス山脈を思い起こさせ、名曲「コンドルは飛んでいく」が聞こえて来そうな感じもしますが、アンデス山脈は全く関係ないです。店のメニューには、「こしあんぱん」、「おぐらあんぱん」をはじめ、「メロン」、「コーヒー」、「みそ」、「黒ごま」、「甘栗」、「マロン」、「カボチャ」など20種類近くの味の「あんぱん」が書いてあります。あんぱんで有名なパン屋さんなのです。なぜこんなにも、あんぱんを扱っているのかと尋ねてみると、このパン屋の母体は、約90年以上も続く餡子屋さんだったのです。世間では珍しくパンよりも餡子が先に立つ、餡子が自慢のパン屋さんなのです。その「あんです MATOBA」が、あんぱん以外におすすめする、「当店自慢の品」というものがあります。それは懐かしい昭和を彷彿させる「シベリア」です。羊羹のような餡を外側からカステラでサンドイッチするお菓子です。

餡子が自慢のパン屋がてがける、隠れた自慢の一品「シベリア」

ここのシベリアは、その外側のカステラは柔らかくフワフワで、中の餡は水ようかんのようにツルッとした食感を楽しめます。自慢の餡子が、本当に美味しいです。餡の美味しさをこだわり抜いた最高のシベリアなのです。

餡子が自慢のパン屋がてがける、隠れた自慢の一品「シベリア」

子供の頃に食べた時と変わらない味わいは、昔ながらのシンプルなお菓子ながら今でも長く愛され続ける理由が分かります。シベリアの名前の由来や発祥については諸説あり正確なところは不明ですが、昭和のはじめにはすでに存在していたらしいです。外側のカステラはシベリアの永久不凍土をイメージしているとのことです。浅草に遊び行かれることがあれば、ぜひ観音裏にも足をのばして、「あんです MATOBA」にシベリアを買いに行き、懐かしい昭和の気分に浸ってはいかがでしょうか?

 

ただし、日曜と祝日はお休みなのでご注意ください。

 

あんです MATOBA
住所:東京都台東区浅草3-3-2 電話 03-3876-2569

シベリア

あんです MATOBA 住所:東京都台東区浅草3-3-2

※掲載情報は 2016/07/06 時点のものとなります。

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キュレーター情報

荒岡俊行

荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主

荒岡俊行

1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。

ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc(ブリンク)」、2008年には表参道に「blinc vase(ブリンク・ベース」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、眼鏡をカルチャーの1つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。

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