記事詳細
紹介している商品
- Blue Mountain Vineyard and Cellers
- Blue Mountain Brut Gold Label NV
- Henry of Pelham
- Henry of Pelham Cuvee Catherine Brut NV
- 13th Street Winery
- 13th Street Cuvee 13 Rose NV
- Charles Baker Picone Vineyard
- Charles Baker Picone Riesling 2012
カナダワインの魅力を存分に楽しむ13ボトル
6月15日(水)赤坂にあるカナダ大使館にて、「カナダワインマスタークラス」を開催致しました。今回のセミナーで講師を務めたのは、WSET(R) Certified Educatorのディプロマを持ち、カナダ連邦政府グローバル連携省にてカナダワインのプロモーションに携わる傍ら、カナダ国内外のワイン品評会の審査員を務めるなどカナダワインの専門家として活躍する、ジャネット・ドロジンスキー氏です。この日は、ドロジンスキー氏が滞在中の香港とカナダ大使館の会場をビデオコンファレンスで結び、カナダワインについてプレゼンテーションを行いながら、ゲストに13種類のワインをお楽しみ頂きました。
カナダといえばアイスワインという印象をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、地域ごとの気候や土壌を生かしてさまざまなワインが作られています。今回は、主にオンタリオ州、ブリティッシュ・コロンビア州で作られるワインを用意致しました。オンタリオ州のテロワールは、涼しい気候の地域で優れる重要なブランドもののワインを造るのに最適な場所です。フルーツ味と酸味のバランスが非常に良いワインを生み出します。ブリティッシュ・コロンビア州は、非常に高品質なブドウを作る事ができる場所として定評があります。1990年にはわずか17ワイナリーしかありませんでしたが、現在は260を越えるワイナリーが存在します。もちろん、同じ州でも少し場所が変わると、ワインの特徴も変わってきます。今回は、特徴の違いを楽しめるワインセレクトになっています。
Sparkling Wine
Blue Mountain Brut Gold Label NV(写真上)
ブリティッシュ・コロンビア州のオカナガンバレーで作られるワインです。トーストとレモンのようなアロマを感じるのが特徴です。ワインに酵母と糖分を加え、瓶内で二次発酵を行い炭酸ガスを発生させるスパークリングワインの製法を用いて作られています。
Henry of Pelham Cuvee Catherine Brut NV
オンタリオ州のナイアガラ半島で作られるワインです。キャビアやサワークリーム、レモンを絞った牡蠣と非常に相性がよいこちらのワインは、70%~80%をシャルドネで30%がピノ・ノワールで作られています。
13th Street Cuvee 13 Rose NV(写真下)
こちらもオンタリオ州のナイアガラ半島で作られた鮮やかなロゼが美しい辛口スパークリングです。ピノノワール(61%)とシャルドネ(35%)に、ほんの少しガメイノワール(4%)がブレンドされています。ピノ・ノワールの力強い豊かな果実味を存分に味わえます。
White Wine
Charles Baker Picone Vineyard Riesling 2012
オンタリオ州のビネモントリッジで作られるこちらのワインは、リースリング専業でワインを醸造しているチャールズ・ベイカー氏によって手がけられています。ナイアガラ産リースリングの最高峰としての評価を確立しています。オンタリオ州の産地と果実の特徴がしっかり体現された独自のスタイルでリースリングを造っています。
Coyote’s Run Estate Winery Rare Vintage Chardonnay 2013
オンタリオ州のフォーマイルクリークで、家族経営の小規模ワイナリーで作られるこちらのワインは、手作業で大事に造っていくことを信条としています。カナダ国内の主要コンクール「カナディアン・ワイン・アワード」でもトップ20に選出された事をはじめ、さまざまな賞を受賞するなど実力派ワイナリーとして知られています。辛口のこのワインは、七面鳥と相性ばつぐんです。
Closson Chase Closson Chase Vineyard Chardonnay 2013
オンタリオ州のプリンスエドワードで作られるワインです。フランス流の醸造法を取り入れ、100%フレンチオークを使用して樽熟成しています。レモンのアロマを感じ凝縮味とバターのニュアンスが持続します。
Red Wine
オンタリオ州のナイアガラ・エスカープメントに位置する3つの畑で栽培されたブドウを使用したこちらのワインは、異なる土壌の味わいや特徴をワインにもたらします。手作業で果実を収穫し、ステンレススチール製タンクにて、低温で5日間保管しつつ色合いや香りを抽出しています。その後1日2回のパンチダウンを行い、2週間程度発酵させています。 3-5日間マセラシオン発酵させた後プレスし、フレンチオーク樽で9カ月間熟成させています。
Joie Farm Pinot Noir 2013
ブリティッシュ・コロンビア州のオカナガンバレーで作られる「JOIE」。世界レベルの赤ワインで知られるこのワインは、スミレのフローラルなアロマ、タール、クローブスパイスの香りが特徴的です。しっかりとした口当たりにジューシーな酸味を楽しめます。鴨、野生肉のグリル、ポークの燻製、サーモン、マッシュルームと相性がとてもよいです。
Foxtrot Vineyards Pinot Noir 2012
フォックストロットは、ブリティッシュ・コロンビア州のオカナガンバレーで小規模な家族経営で作られるワインです。色合いが美しいこのワインは、黒い果実のような香りを楽しめます。そしてシルクのようなスムースなタンニンが魅力的なワインでもあります。
Nichol Vineyards Syrah 2011
カナダで初めて1990年に植樹されたニコールシラーは、ブリティッシュ・コロンビア州のナラマタで作られるワインです。深いルビー色が特徴的で、野生肉、レザー、ライラック、セージの芳醇な香りを楽しめます。ミディアムからフルボディで辛口の肉料理にピッタリの1本です。
Painted Rock Estate Winery Syrah 2012
ブリティッシュ・コロンビア州のオカナガンバレーで作られるこのワインは、18ヶ月間樽熟成で、新樽を50%使用しています。そのうち80%がフレンチ・オーク、20%がアメリカン・オークです。赤い果実のフレーバーとイキイキしたワイルド・ベリーの酸が特徴的なワインです。ジョン・シュレイナー氏が 93ポイントを付けた実力派ワインでもあります。
Icewine
Reif Estates Vidal Icewine 2013
オンタリオ州のナイアガラで作られるこのワインは、トロピカルフルーツ、蜂蜜、アプリコット、そして桃のようなアロマを楽しむ事ができます。ブルーチーズにとてもよく合います。
Henry of Pelham Riesling Icewine 2014
オンタリオ州のナイアガラ半島で作られるアイスワインです。夏は暖かく、秋から涼しくなり、冬に急激に寒くなるナイアガラ半島の気候はアイスワインにとって最高の環境です。-8度になる夜に収穫されるブドウがワインの甘みを引き立てます。
今回は、ippinのキュレーターの皆様もゲストとしてご参加頂きました。
ワイン研究家 株式会社食レコ 代表取締役の瀬川あずささん(写真左上)
http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/segawaazusa/
田中伶子クッキングスクール校長の中村奈津子さん(写真右上)
http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/nakamuranatsuko/
ワインナビゲーターの岩瀬大二さん(写真下)
http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/iwasedaiji/
皆様、熱心にメモを取られていろいろとご質問も頂きカナダワインに非常に関心を持って頂きました。
今回はカナダ大使館初のマスタークラスでしたが、ご参加頂いた皆様にカナダワインの新しい可能性を知って頂くよいきっかけになったのではないかと思います。カナダでは、毎年ワイナリーの数も増え、ワイン業界全体がますますの盛り上がりをみせています。カナダ特有の気候だからこそできるユニークなワインも多数ございますので、皆さんも是非召し上がって頂き、カナダワインの魅力を知って頂けると嬉しいです。
今回のマスタークラスで、ご紹介されたカナダワインは下記の店舗からご購入可能です。
株式会社イレブン インターナショナル(オンラインショップ)
http://www.cig-jp.com/
カナダ産ワイン専門店 ヘブンリー・バインズ
http://canadawine.yi.shopserve.jp/
※掲載情報は 2016/06/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
カナダ大使館
世界で2番目に大きな国土のカナダ。カナダは三方を太平洋・大西洋・北極海に囲まれ、きれいな淡水の湖が点在し、広大で変化に富んだ景色が広がります。このカナダの大自然と、彩り豊かな季節の中で、実にいろいろなおいしい農産品・食品が育まれています。
またカナダは移民も多く多民族の国。さまざまな民族のそれぞれの伝統や調理法や味が、カナダの食文化の多様性を生み出しています。「カナダ料理ってどのような料理ですか?」と尋ねられると、私たちは「世界中のおいしいレシピをもとにカナダで育った新鮮、安全で高品質な食材で作った料理です」と答えます。
カナダ産の農産品・食品はたくさん日本に入ってきています。日本は世界で三番目に大きな輸出先です。皆さんが毎日食べているものにもカナダ産食材・食品が多く使われているのです。
カナダの大自然が育むおいしさ、そして多様な食文化についてお届けします。