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記事詳細
ビオなパン
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おいしいパンは数あれど、缶に入ったライ麦パンは珍しいはず。これはドイツから輸入されているもので、原料に使っているのはドイツ産無農薬ライ麦。ワイン風にいえば「ビオ」なライ麦パンということになる。
フタを開けると缶の内径ぎりぎりまでパンが収まっていて、1本丸ごと入っているのかと思ったが……。
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安心してください。切れてますよ。
直径約9cmのパンが15枚、入っていた。これでお値段1,200円なり。
気分はジャーマニー
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しっとりしているので、焼いたりせず、そのまま食べるのが美味しい。チーズとハム、ちょっとした野菜があればドイツの家庭の朝食を再現できる。
ドイツに行ったことはないのだけど、きっとこんな感じだと思う。
ランチパーティーでも活躍
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友人同士で集まったらこんな感じ。ソーセージとじゃがいもを焼いて、サラダもたっぷり用意して、合間にライ麦パンをちょいちょいつまむ。
無論、お供はドイツ産ビールであります。
蕎麦なら十割
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このパンをよく見ると、ライ麦の粒がほぼそのまま詰まっているのが判る。それもそのはず、つなぎとなる小麦粉は一切使っていないのだ。蕎麦でいえば十割であります。
ナイフで切ると、断面からぽろっと崩れていく。といってパサついているわけではなく、一粒ずつがしっとり。だから食感がねっとりしたチーズや、ジューシーなハムと相性がいい。クリームチーズを塗るのも手だと思う。
原料はドイツ産無農薬ライ麦のほか、自然酵母、てんさい糖、塩のみ。素朴、質実。かつ未開封なら1年保つというタフさ。ドイツのイメージを体現したようなパンなのであります。
ごちそうさま!
※掲載情報は 2016/06/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
缶詰博士
黒川勇人
昭和41年福島県生まれ。平成16年から世界の缶詰を紹介する『缶詰blog』を執筆。缶詰に精通していることから"缶詰博士"と呼ばれ、TVやラジオ、新聞など各種メディアで活躍中。国内外の缶詰メーカーを訪れ、開発に至る経緯や、製造に対する現場の“思い”まで取材するのが特徴。そのため独自の視点から缶詰の魅力を引き出し、紹介している。
著書は『おつまみ缶詰酒場』(アスキー新書)、『缶詰博士・黒川勇人の缶詰本』(タツミムック)、『缶づめ寿司』(ビーナイス)、『日本全国ローカル缶詰 驚きの逸品36』(講談社プラスアルファ新書)『缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36』(講談社プラスアルファ新書)、『安い!早い!だけどとてつもなく旨い! 缶たん料理100』(講談社)など。小曽根マネージメントプロ所属。
お問い合わせ Mail:k-k@kosone-mp.com