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オーストリア第三の都市「リンツ」
オーストリアで、ウィーン、グラーツに次ぐオーストリア第三の都市リンツは、ウィーンから東に150キロほどいったドナウ川沿いにある都市です。
メディア・アートの聖地ともいえるアルス・エレクトロニカ・センター、ドナウ川沿いのレントス美術館、シュロスムゼウムなどの美術館のほか、ブルックナー・ハウス、州立劇場など音楽やオペラを楽しめる場所、そして登山鉄道で気軽に行けるペストリング城など、多くの見どころがあります。
「リンツ」といえばあのスイーツ
沢山の観光スポットがあるリンツですが、この都市で有名なのは何と言ってもオーストリアを代表するスイーツ「リンツァートルテ」です。リンツァートルテは、ナッツ(クルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツなど)やスパイス(シナモンやナツメグ)を入れた生地に、アカスグリのジャムを挟み、表面には格子状に生地を並べて焼き上げたお菓子です。どの時代に誰がどこでこのレシピを考案したのかははっきりとは分かっていませんが、リンツが発祥という説が有力です。リンツにはオーバーエスタライヒ州郷土博物館があり、ここにはリンツァートルテ専門の展示スペースがあります。
また、同館の図書室には、17世紀から20世紀までの、いろんなリンツァートルテのレシピが書庫にコレクションされています。リンツ市内で、リンツァートルテで特に有名なお店はイェントラクJintrakとカーウントカー ホーフベッカライK&K Hofbäckerei 。お店のカフェで食べることもできますし、お土産用に缶入りのリンツァートルテも買えます。お店によって味も形も違うので、是非リンツにお越しの際は、さまざまな「リンツァートルテ」を食べ比べてみてください。
※掲載情報は 2016/05/03 時点のものとなります。
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キュレーター情報
オーストリア大使館
オーストリアはドイツの南方、中部ヨーロッパの内陸に位置し、面積は北海道より少し大きく、9つの州から成り立っています。地理的にヨーロッパの交通の要所だったため、さまざまな食文化の影響を受けています。18世紀、首都ウィーンはハプスブルグ王朝の帝都としてますます発展をとげました。ウィーン料理とお菓子の発展は、ハプスブルク家の歴史と深く結びついています。帝国の発展ととともに、ウィーンには様々な料理とお菓子が各国からもたらされました。ウィーンのお菓子職人によって、もともとは素朴なものだった郷土菓子が、豪華なスイーツに変身したといわれています。ウィーンだけではなく、9つの州それぞれに独特な郷土料理や文化を育んできたのもオーストリアの魅力です。歴史あるオーストリア料理とお菓子を通してみなさんにオーストリアの魅力を伝えると共に、興味を持ってもらえる話題をご提供していきます。