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モフモフ食感の秘密は、蒸してそのままあんをサンド
加賀百万石の御膝元である金沢は、茶の湯の文化が花開いたのと共に、和菓子の文化も栄えました。
「うら田」は昭和11年創業で、金沢の和菓子店の中では新しいほうですが、ファンがとっても多いお店なんです。他にはない個性やオリジナリティーを持ちながら、風味や口当たりまで緻密に計算されていてとっても美味しいですよ。
私がうら田さんの季節菓子で一番好きなのが、春の「よもぎふくさ」です。
ヨモギ生地はフィルムに流してそのまま蒸し、それを外さずに餡を挟んであって、食べるときにフィルムを静かに取ります。生地はキメ細かくて舌触りモフモフ~。
ヨモギの青い風味が、口の中で春を告げてくれます。オススメ!(ゴールデンウィークあけ頃まで)
定番も見逃せない!
その他、定番商品で人気なのは「加賀八幡 起上もなか」です。
「加賀八幡起上り」人形をモチーフにしたおめでたいモナカで、観光客さんにも大人気。10個とか15個とかお箱に入ったセットだと、最中がズラーッと整列しているので、インパクトあります(笑)。
最中の型も起上りですから、包みを開けても驚いて喜んでもらえると思います。
定番で私が一番好きなのは、「唐崎」というどら焼き。
生地は黒糖入りしっとりしており、コクの深~い甘さとふくよかな風味が広がり、しみじみ美味しい。
私の中のどら焼きナンバーワン!
その他にも、「愛香菓(あいこうか)」や「麦笛」も人気。
今日もお腹いっぱい!あすかりんでした。
※掲載情報は 2016/04/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
一級フードアナリスト、利酒師
雅珠香(あすかりん)
金沢を中心に年間約600軒食べ歩くフードライター、通称あすかりん。
日本フードアナリスト協会認定1級フードアナリスト、SSI認定利き酒師、日本箸教育講師、食の親善大使「食のなでしこ2013」準グランプリ
著書に「あすかりんのおいしい金沢」「あすかりんのおいしい能登めぐり」がある。
北國新聞・富山新聞朝刊「あすかりんのランチで満腹」(毎週月曜日)連載中