塩糀ブームの立役者 大分 佐伯『糀屋本店』の塩糀を用いた「甘酒饅頭」

塩糀ブームの立役者 大分 佐伯『糀屋本店』の塩糀を用いた「甘酒饅頭」

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全国で糀についての講演を行う、浅利妙峰さん

最近は健康ブームの影響で、様々なサプリメントが開発、販売されています。もちろんそれらも良いのですが、できれば加工品ではなく、天然食品で摂取したいというのが僕の考えです。日本には古来“発酵食品”が数多くあります。もちろん、味噌、醤油、納豆など身近にも。特に糀(こうじ)は体内の酸化防止(いわゆる老化防止)に効果があるのでうってつけ。特に昨今は“塩糀”ブームで、百貨店、スーパーなどで気軽に塩糀が売られています。

塩糀ブームの立役者 大分 佐伯『糀屋本店』の塩糀を用いた「甘酒饅頭」

実は、そのブームの発端となったのが佐伯市にある『糀屋本店』なのです。創業が、江戸時代の元禄2年なので、もう300余年の歴史を誇ります。現在は9代目の浅利妙峰(あさりみょうほう)さん。日本の発酵調味料を支えるこうじの活躍の場をもう一度家庭の台所に戻したいと一念発起し、自らをこうじ屋ウーマンと名乗り、講演会や料理講習会などを通じて、こうじ文化の普及と伝承に心血を注いでいます。

優しい甘さの餡としっとりとした皮のバランスが秀逸

塩糀ブームの立役者 大分 佐伯『糀屋本店』の塩糀を用いた「甘酒饅頭」

ちなみに麹と糀は違います。麹は米や麦、大豆などの穀物で作り、その総称のような感じ。そのうちの米で作った米麹が糀。蒸し米に麹菌をつけて発酵させたものです。

 

ここからが偶然というか凄い話なのですが、『糀屋本店』の隣には『菓子司たけばやし』という和菓子屋さんがあるんですね。その『たけばやし』さんが、妙峰さんのレシピを参考に、いわば両者の専門知識を活かして共同開発したのが「甘酒饅頭」。

 

いわゆる“あんまん”なんですが、甘酒や塩糀などがふんだんに練り込まれていて、もちもちっとした皮の柔らかさにびっくり。発酵食材を用いているからか、しっとり、滑らかな感じなのです。健康ももちろんなのですが、純粋に美味しいので、ぜひ。『糀屋本店』のWebサイトからも購入可能です。

 

菓子司たけばやし
住所:大分県佐伯市大手町3-4-9
電話:0972-22-2230

※掲載情報は 2016/01/03 時点のものとなります。

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キュレーター情報

はんつ遠藤

フードジャーナリスト

はんつ遠藤

東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。

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