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農園との信頼関係から生まれた味
今年の夏に久留米に行った時に、時間の都合で立ち寄れなかったところがありました。「COFEE COUNTY(コーヒーカウンティ)」というコーヒーの焙煎所です。ここのオーナーロースターは、「コーヒーカウンティ」を立ち上げる前に、コーヒーの産地である中米のニカラグアの農園に3ヶ月住み込みで働き、農家の人々と共に農作業をしながらコーヒー作りを学んだらしいのです。また、ニカラグアを拠点に中米各国に訪れて、コーヒー生産者や農園の人々との信頼関係を築き上げました。コーヒーが生まれてくる背景でもある「作り手の人柄」だったり、「土地の風土」まで大切にしているというコーヒーなのです。
そんな情熱に満ちあふれた「コーヒーカウンティ」のコーヒーを一度味わってみたいと思っていたのですが、夏に久留米に行った時に行けなかったのです。それを知ってかどうか分かりませんが、先日、友達がなんと「STUSSY Livin' GENERAL STORE(ステューシー リヴィン ジェネラルストア)」が「コーヒーカウンティ」にブレンドと焙煎を頼んだ「コーヒー豆」を手土産に持って来てくれたのです。
袋の裏側を見ると、生産国のコロンビア、ブラジル、ニカラグアと書いてあります。おそらくオーナーロースターの森 崇顕さんの繋がりのある、農園から取り寄せたコーヒー豆なんだと思います。
袋の封を開けるとコーヒーの良い香りがします。
早速、コーヒーを飲んでみようと、手動のコーヒーミルでガリガリと豆を挽いてみました。早くコーヒーを飲みたい気持ちとは裏腹に、豆を挽くには時間がかかります。コーヒー1杯分の豆を挽き終えそうになった時に、うちの奥さんの顔が頭をよぎりました。うちの奥さんもどうせあとで飲みたいと言うだろう思い、1杯挽くのも2杯挽くのも同じ思い、もう1杯分を挽くことにしました。
しかし、2杯分目になると手が疲れて来てなかなか挽くのが進みません。農園でコーヒー豆を育てている人々の苦労に比べたら楽なものだと自分に言い聞かせ、途中に何度もコーヒーミルのフタを開けて、コーヒー豆の良い香りを嗅ぐのをモチベーションになんとか2杯分のコーヒー豆を挽き終えました。
実際にコーヒーを入れて飲んでみると、うっとりするくらいに美味しいです。最初にコーヒーの豆のしっかりとした味がして、その後に程よい酸味が口の中に広がります。スッキリとした味ですが、一口飲む度に舌の上に美味しさの余韻が残ります。コーヒー豆を作ってくれた人々の情熱を感じつつ、味を噛み締めながら飲んでいると、なんだか心が癒されて行きます。飲んで1時間くらいすると、作り手の情熱を再び味わいたいという気持ちに絶え切れず、奥さんのために挽いたもう1杯分のコーヒー豆にもつい手を付けてしまいました。
「ステューシー リヴィン ジェネラルストア」の本気度には、いつも驚かされます。わざわざ久留米まで行かなくても、「ステューシー リヴィン ジェネラルストア」で気軽に美味しいコーヒー豆を購入することが出来るのは嬉しいです。作り手の思いの詰まったコーヒーをぜひ一度お試しください。
※掲載情報は 2015/12/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主
荒岡俊行
1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。
ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc(ブリンク)」、2008年には表参道に「blinc vase(ブリンク・ベース」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、眼鏡をカルチャーの1つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。
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ブリンク・ベース
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