【缶詰アヒージョ特集その3】革新に挑んだ“和風”アヒージョ缶

【缶詰アヒージョ特集その3】革新に挑んだ“和風”アヒージョ缶

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強烈な香りにおたおたする

【缶詰アヒージョ特集その3】革新に挑んだ“和風”アヒージョ缶

明治屋「おいしい缶詰」シリーズの「国産鶏のごま油漬(和風アヒージョ)」は、開けた瞬缶に誰しも驚く。芳醇なごま油の香りが一気に拡がってくるのだ。その香りは鼻腔を突き抜け、脳天にまで達し、ついでに部屋中に拡がっていく。思わずあたりをきょろきょろと見回してしまう(こ、こんな缶詰を開けてしまって、俺は大丈夫だろうか)。

 

ワケの判らぬ思いが湧き上がるほど、香りが強烈なのだ。少し冷静になって話しを進めよう。まずこのアヒージョ缶、通常はオリーブ油を使うところをごま油にしている。しかしアヒージョに必須の唐辛子やにんにくも、ちゃんとごま油に混ぜこんである。だから品名には「和風アヒージョ」という名が冠されているのだ。何と革新的な缶詰であろうか。

 

そのスパイシーで香ばしいごま油が、歯応えのある鶏肉にしっとり染みこんでいる。もも肉とむね肉が半分ずつ使われているが、加熱するとパサつきがちになるむね肉もちゃんとジューシーである。

モーレツなこだわり製法

【缶詰アヒージョ特集その3】革新に挑んだ“和風”アヒージョ缶

かくのごとし。和風であるから、和の器に盛りつけて針ねぎを添えた。

 

ひと口頬張ると、鶏肉にむちむちとした弾力がある。噛んでいて心地好く、しかも噛んでいるうちにうまみがじゅわっと湧き出してくる。

 

このうまみと弾力を生み出しているのは丁寧な下拵えのおかげだ。まず肉に塩とにんにくを手ですり込み、これを2晩寝かせておく。こうすることで塩とにんにくが鶏肉に染みこみ、余計な臭みは抜けて、かつ肉に含まれる水分が保持される。そうして3日目になってからようやく取りだし、ひと口大に切り整えて、ごま油と一緒に缶に詰めるのであります。これほど手間を掛けるなんて、まるで料理店のようではないか。

 

ところで、この写真では鶏肉が見えやすいように針ねぎを少量だけ天盛りにしている。しかし、実際に食べるときには、針ねぎをたっぷりと混ぜ込んだほうがだんぜんウマい。鶏肉のうまみを引き出すのにねぎが最高にいい仕事をするし、そのうまみが染みだしたごま油に浸ったねぎがまた、美味しいんですゾ。

炒めものも缶たん!

【缶詰アヒージョ特集その3】革新に挑んだ“和風”アヒージョ缶

かくのごとし、その2。

 

あり合わせの野菜と缶詰の中身を一緒に炒め、最後に塩を加えただけ。調理時間3分で「鶏肉と野菜の速攻炒め」缶成である。

 

美味しいごま油が使われているからこそ出来る缶たん料理だが、そのごま油にも実は秘密がある。何と、焙煎したごま油と白ごま油をブレンドしているのであります。

 

焙煎したごま油には、ローストしたときの香ばしい匂いがあり、生のまま搾る白ごま油は、香りは少ないが、すっきりとした甘みがある。両者の組み合わせを何通りも試した結果、この風味豊かな特性ごま油が誕生したという。

 

おそらく世界初となったごま油の和風アヒージョ缶は、鶏肉だけでなく、ほかの食材でも応用できる。すでに明治屋では「瀬戸内産いかなごのごま油漬(和風アヒージョ)」という缶詰を発売しているのだ。これも実に美味であるから、どこかで見かけたら試して欲しいと思う。

 

ごちそうさま!

※掲載情報は 2015/12/16 時点のものとなります。

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キュレーター情報

黒川勇人

缶詰博士

黒川勇人

昭和41年福島県生まれ。平成16年から世界の缶詰を紹介する『缶詰blog』を執筆。缶詰に精通していることから"缶詰博士"と呼ばれ、TVやラジオ、新聞など各種メディアで活躍中。国内外の缶詰メーカーを訪れ、開発に至る経緯や、製造に対する現場の“思い”まで取材するのが特徴。そのため独自の視点から缶詰の魅力を引き出し、紹介している。
著書は『おつまみ缶詰酒場』(アスキー新書)、『缶詰博士・黒川勇人の缶詰本』(タツミムック)、『缶づめ寿司』(ビーナイス)、『日本全国ローカル缶詰 驚きの逸品36』(講談社プラスアルファ新書)『缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36』(講談社プラスアルファ新書)、『安い!早い!だけどとてつもなく旨い! 缶たん料理100』(講談社)など。小曽根マネージメントプロ所属。
お問い合わせ Mail:k-k@kosone-mp.com

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