世界初のアラゴスタ菓子登場!兵庫赤穂「坂利太」から本場ナポリテイストを発信

世界初のアラゴスタ菓子登場!兵庫赤穂「坂利太」から本場ナポリテイストを発信

記事詳細


紹介している商品


世界初のアラゴスタ菓子登場!兵庫赤穂「坂利太」から本場ナポリテイストを発信

2015年7月、赤穂・坂越にアラゴスタ専門店『坂利太(さりーた)』がオープンしました。オーナーは、赤穂・御崎で大人気のイタリアン『さくらぐみ』の西川明男シェフ。

 

『さくらぐみ』の眼前に広がる楽園のような海の景色がナポリに似ていることから「赤穂は日本のナポリ」と謳い、ナポリから自社輸入した食材を使い、真のナポリピッツァと海鮮ナポリ料理を提供している名店です。アラゴスタも元々はこちらのドルチェとしてメニューオンしていました。

 

『坂利太』は築70年の古民家をリノベーション。倉敷を訪れた時にその風情ある街並みに魅かれ、雰囲気の似ている坂越でも、何か地元赤穂をアピールするお店ができるのではないかと構想2年を経てオープン。

 

ナポリの伝統菓子「アラゴスタ」だけでなく、世界初!を含む様々なスイーツが続々と考案されています。

世界初のアラゴスタ菓子登場!兵庫赤穂「坂利太」から本場ナポリテイストを発信

基本となる生地は、ナポリ伝統のパイ生地‘タッピ’。

 

ナポリの小麦粉、シチリアの天日塩、純正ラードなどからなる生地に、さらにラードを塗り、何層にも重ね巻きあげていきます。この引き伸ばす時の薄さがポイントで、薄ければ薄いほど層が増えるので、パリパリの食感も増していくわけです。

 

しかしこの1本を巻きあげるのに30分もかかるそうで、同じ姿勢で30分間、さらにこれを1日に何本も巻くとなるとかなり手間暇がかかる重労働です。

この巻きあげた丸太状の生地をカットし、貝状に形作り、中にリコッタチーズやドライフルーツなどのフィリングを詰めて焼き上げたお菓子がナポリの銘菓「スフォリアテッラ」。まさに「ひだを何枚も重ねた」という意味通りのフォルムですね。

 

この生地は、いわゆるフランス菓子のフィユタージュ(パイ生地)とは似て非なる食感。縦に層を重ねるのではなく、重ねたものをずらしているので、引きのあるパリパリッ、ザクザクッという新食感なんです。

 

でもこちらの‘タッピ’生地は、今まで食べたことのあるどの生地よりも軽やかながらも存在感のある食感。これこそが、薄く薄く伸ばし、層数を増やすことから生み出される極上の食感なのです。

 

もう、この生地の食感だけでも病みつきになってしまう美味しさですが、続いてはこの生地を使った美味しいお菓子をご紹介していきましょう。

アラゴスタ

世界初のアラゴスタ菓子登場!兵庫赤穂「坂利太」から本場ナポリテイストを発信

「アラゴスタ」は、イタリア語で「伊勢海老」という意味。ナポリではポピュラーなスイーツで、略さない名前は「コーダ・ディ・アラゴスタ」、「伊勢海老の尻尾」という意味で、まさに伊勢海老の尻尾のようなユニークな形に焼き上げられています。

 

本場ナポリではカスタードクリームとチョコレートが定番だそうですが、坂利太では全5種類のバリエーションが揃えられています。

 

‘タッピ’生地の中にシュー生地を入れることで膨らまして焼き上げ、中に様々なテイストのクリームを詰め、見た目もオシャレなアラゴスタに仕上げられています。

 

私が訪れた時は、基本のクレーマ(カスタード)、ジャンドゥーヤ(チョコレート+ヘーゼルナッツ)、抹茶、キャラメル、マロンクリームというラインナップでした。クリームは甘さ控えめながらそれぞれのフレーバーがしっかりとしていて、生地の粉の風味や食感とのバランスも絶妙。

 

今後はクリームに赤穂の旬の素材を使い、さらに赤穂の魅力を発信していきたいとのこと。

 

こちらはフレッシュクリームが入っていて生菓子扱いのため、賞味期限は当日限りです。

アラゴスタ

坂利太 住所:兵庫県赤穂市坂越2083

アンジェラ

世界初のアラゴスタ菓子登場!兵庫赤穂「坂利太」から本場ナポリテイストを発信

「アンジェラ」は、イタリア語で「天使」という意味。

 

フレッシュクリームが入った「アラゴスタ」は賞味期限が当日限りですが、「アンジェラ」は冷凍商品で、賞味期限が1週間あります。「アラゴスタ」はナポリの伝統菓子ですが、こちらの「アンジェラ」は西川シェフが考案された世界初のスイーツ!

 

何が世界初かと言いますと、中に詰められているクリームが、なんと……‘マシュマロ’なんです!基本となるミルク味のマシュマロに、チョコレートやピューレ、フルーツの果汁や皮などを加えることでこちらも5種類のフレーバーが揃えられています。

 

私が訪れた時は、ストラッチャテッラ(チョコミルク)、カシス、フランボワーズ、リモーネ、青みかんというラインナップ。

 

冷蔵解凍し、180度のオーブンで7分焼成すると、焼き立てパリパリの生地の中から、熱々のマシュマロクリームがとろ~りと顔を覗かせます。パリッ、ふわっ、とろっと食感のコントラストが秀逸。まさに今まで食べたことのない、初体験の新食感です!

 

焼きマシュマロからヒントを得たそうですが、このとろとろ感に辿り着くまでにはかなり試行錯誤を重ねられたことでしょう。

 

本場ナポリのシェフもビックリ!!!大絶賛されたという世界初の美味しさです。

アンジェラ

坂利太 住所:兵庫県赤穂市坂越2083

ソフトクリーム

世界初のアラゴスタ菓子登場!兵庫赤穂「坂利太」から本場ナポリテイストを発信

ソフトクリームは2種類。

 

こちらもフレーバーは変わりますが、私が訪れた時は、アラゴスタのコーンの方がコーヒー風味の「白いソフトクリーム」、牡蠣型のチュイル生地の方が冬季限定牡蠣風味の「海のミルク」でした。

 

「白いソフトクリーム」は色は真っ白ながらも、ビターなコーヒー風味がしっかりと際立っています。さらに全てがソフトクリームではなく、底にはアラゴスタと同じくカスタードクリームが入っているという贅沢さ。

 

「海のミルク」の牡蠣エキスの源は秘密とのことですが、ミルキーな甘みの余韻にミネラル風味が広がる不思議なテイストです。

 

どちらもかなりのボリュームながら、コクはあるのに後味はスッキリとしているので意外にもペロリと食べられる美味しさ。

 

アラゴスタをコーンに仕立てたこのソフトクリームも、世界初とのこと!

ソフトクリーム

坂利太 住所:兵庫県赤穂市坂越2083

アップルストゥルーデル他

世界初のアラゴスタ菓子登場!兵庫赤穂「坂利太」から本場ナポリテイストを発信
世界初のアラゴスタ菓子登場!兵庫赤穂「坂利太」から本場ナポリテイストを発信
世界初のアラゴスタ菓子登場!兵庫赤穂「坂利太」から本場ナポリテイストを発信

さらに‘タッピ’生地を使った「アップルストゥルーデル」も登場!

 

ごろんと大ぶりにカットされたリンゴ(弘前の紅玉を使用)の他に、レーズン、松の実などフィリングがぎっしり。シナモンが効いていて、これからの季節ホットワインとの相性も抜群です!

 

タッピ生地を使ったスイーツ以外にも、「ババ」、「ミリアッチョ(ナポリ風チーズケーキ)」など馴染みのあるイタリアンドルチェも。さらに、小麦粉、乳、卵不使用の完全アレルギー対応のケーキにも力を入れられていて、現在は週末限定ですが、事前にオーダーすれば対応していただけるそう。

 

このようなスポンジケーキの他にフランボワーズケーキなど、アレルギー対応ケーキのバリエーションも少しずつ増えていっています。

 

お取り寄せ可能なメニューもありますが、ここは是非、赤穂の景色と一緒に味わってほしい、赤穂発信のナポリテイストスイーツが満載です!

 

今後はさらに坂越の牡蠣をはじめとする、坂越、赤穂の素材を使ったスイーツをバリエーション豊富に展開していくご予定とのこと。

 

赤穂からナポリの美味しさを発信!今後も西川ワールドから目が離せませんね。

アップルストゥルーデル他

坂利太 住所:兵庫県赤穂市坂越2083

※掲載情報は 2015/12/13 時点のものとなります。

  • 17
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
世界初のアラゴスタ菓子登場!兵庫赤穂「坂利太」から本場ナポリテイストを発信
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

松本由紀子

スイーツコーディネーター

松本由紀子

スイーツコーディネーター&ライター。

一般雑誌、菓子専門誌、TV、ラジオ、webサイトと多岐にわたり、ライター&コメンテーターとしてスイーツ情報を発信。スイーツ関連メーカーのコンサルティングを務め、商品開発、コラボ商品の企画、マーケティングに携わる。スイーツ講座(定期/単発)の講師も務める。

10名のパティシエの珠玉の一品!を集約したDVD 『Sweets美術館』をプロデュース&出演。
http://www.amazon.co.jp/Sweets美術館-2012-松本由紀子/dp/B00BPJSFF2

百貨店催事やイベントをプロデュースし、「スイーツコーディネーター松本由紀子セレクション」なる冠催事を展開。
*2012年11月~:フランスフェアー@JR大阪三越伊勢丹
*2014年2月:サロン・デュ・ショコラ@JR大阪三越伊勢丹
*2015年2月:アムール・デュ・ショコラ@大阪高島屋
*2015年10月~:松本由紀子セレクション@阪急うめだ本店 

ORIGINE KOBEの広報を務める。
http://r.gnavi.co.jp/ippin/article-2060/

次へ

前へ