豆大福
松島屋 住所:〒108-0074 東京都港区 高輪1丁目5−25
そうそう、こういう手でパシャパシャッと包んでくれる昔ながらの包装がいいですよね、老舗の和菓子。特に豆大福みたいにほおばりたい御菓子は、手づくり感が大事です。
こしあんが品がいい明治神宮前にある瑞穂、豆のパワーを感じる護国寺の群林堂とともに、東京三大豆大福といわれるひとつの泉岳寺の松島屋さん。大正7年創業です。どの店も佇まいが凛としていて、豆好きを満足させてくれる豆がゴロゴロ入っていることが共通点。どのお店もおいしく個性があります。
松島屋さんは、店側前も謙虚で、どちらかというと豆も餡子も大福も主張せずに調和が素晴らしいのです。パッケージ開けると、丸い形が、こんなにムギュ~ッと寄っていて四角くなってたりして。これがまた「手作りだなあ」と嬉しくなります。
大きな特徴は、塩大福である点。見た目よりはるかに、小気味よく塩が口内に入ってきます。夏は大福ってちょっと重い気もしますが、塩のお陰で、夏にも良い豆大福なんです。勿論冬に暖かいお茶と一緒にほっこりするのにもぴったりです。煎茶より、番茶が合うかも。
塩気の効いた餡子がギッシリ。豆の粒感をかなり残していて、噛むごとにポクポクとした食感が楽しいんです。
豆大福のほか、季節の待ち人多しの商品、栗蒸し羊羹や、セラピーになりそうな草の香りがたまらない草大福など、ほかにも人気商品はたくさんあって、いつもどれを買うか、迷ってしまいます。
ネット販売しませんが、近くに来たら、風情を楽しみながら買ってみてくださいね。
松島屋 住所:〒108-0074 東京都港区 高輪1丁目5−25
※掲載情報は 2015/12/01 時点のものとなります。
(株)トータルフード代表/トータルフードプロデューサー
小倉朋子
(株)トータルフード代表取締役/亜細亜大学講師/「食輝塾」主宰/日本箸文化協会代表/農水省関東農政局食育推進ネットワーク幹事/ジャパンビアソムリエ協会マナー顧問/(社)エチケット・マナー協会理事
来世も再来世も食の仕事を!生粋の食マニア。トレンド、食文化、お取り寄せ、マナー、ダイエット、食育、伝統食…専門は広く、多角的に食の提案しています。どんなメニューも可能、店舗、食品関連のメニュー開発から一連のフードプロデュース多数。世界の食事マナーと食を総合的に学び生き方を整える「食輝塾」主宰。20年近く一度も同じ内容せず毎月開催を更新中!
●メディア
NHKラジオ番組3年以上レギュラー講師、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「芸能人格付けチェック」、はなまるマーケットなど出演、新聞、雑誌連載
●著書
『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(文響社)、『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『愛される「ひとり店」の作り方』(草思社)、『「いただきます」を忘れた日本人』(アスキー新書)、『グルメ以前の食車マナーの常識』(講談社)ほか、ベストセラー多数