冬だけの名物鍋 天然真鴨を使った滋賀県・長浜の鴨鍋

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11月中旬から3月末まで冬だけの期間限定の味

滋賀県の琵琶湖北部のほとりに位置する、豊臣秀吉ゆかりの古都・長浜。関東での知名度は決して高くありませんが、古い町並みの情緒がたっぷりのすてきな門前町です。さてそんな長浜で、鮒ずしや鯖そうめんとともに名物料理として名高いのが、鴨鍋。琵琶湖の豊かな魚と田んぼの落ち穂を求めて毎年シベリアから飛来してくる真鴨の狩猟が解禁になる、11月中旬から翌年の3月末までの冬のシーズンが旬だいわれています。

 

脂の乗った天然の真鴨を使った長浜の鴨鍋は、鴨すき用のロース肉のほか、骨をつぶした鴨の肉団子を、だしを取るために一緒に入れるのが特徴的。薄口しょうゆをベースにした、やや甘口の上品な汁がたまらなく美味です。残り汁にはうどんを入れて、締めに食べるとまた最高!地元の方にうかがったところ、天然真鴨は化学薬品を使った餌を食べていないため、鍋で煮ても泡が出ないのだとか……。なるほど、飼育された合鴨とは味も違うはずですね。

 

そんな鴨鍋、本当は現地に行って琵琶湖のほとりで食べるのが一番だと思うのですが、長浜にある創業百余年の「魚三」さんが鴨鍋セットの全国配送を行っていますので、まずはお試しでお取り寄せしてみてはいかがでしょうか。湖国こと滋賀のすばらしい自然の恵みを堪能できること請け合いです。

冬だけの名物鍋 天然真鴨を使った滋賀県・長浜の鴨鍋
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魚三

※掲載情報は 2015/11/06 時点のものとなります。

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キュレーター情報

青木ゆり子

各国・郷土料理研究家

青木ゆり子

雑誌「ぴあ」等の記者を経て料理に目覚め、2000年に「世界の料理 総合情報サイト e-food.jp 」を創設。以後、各国の「郷土料理」をテーマに、サイト運営、執筆、レシピ研究および開発、在日大使館・大使公館での料理人、料理講師等などに携わる。

地方色あふれる国内外の郷土料理の魅力を広く伝えるとともに、文化理解と、伝統を守り未来につなげる地域活性化をふまえて活動を行っている。

「世界の料理レシピ・ミュージアム」館長。著書「しらべよう!世界の料理 全7巻」(ポプラ社)、
「日本の洋食~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房)。

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